八坂神社

徳島市蔵本町3-6(平成19年3月28日)

 この神社はJR徳島線・蔵本駅の南西約100mに鎮座しています。国道192号線に玉垣と一の鳥居、明治10年に造られた石橋 「桜橋」があります。桜橋が造られたときには、ここに小川が流れていて、徳島一小さな橋と言われていたそうです。鳥居を潜ると、100m程の参道脇は月極の駐車場となっていました。境内は町中の神社としては良く杜が残され、放し飼いにされた沢山の鶏が鬨の声を告げていました。彫刻が施された社殿は見事な造りで、境内社も多く、この社への崇敬の深さを感じさせます。

 御祭神:須佐之男命、櫛稲田姫命、御子八柱神
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、太々神楽祭り・4月9日、祇園祭・7月17日〜24日まで、湯立神楽祭・7月24日、夏越大祓・7月31日、秋例大祭・10月17日、大祓除夜祭・12月31日
 境内社:天神社、荒神社、若宮神社、稲荷神社、歯神社、道祖神社、山神社、由加神社、事代主神社
 由緒:これほどの神社ですが、案内には、旧村社ということと御祭神・祭礼日が書かれているのみで、創建などは記載されていませんでしたので、不明です。

神社入口 境内入口
安政8年(1861)生まれの浪花狛犬ですが、わざわざ大阪心斎橋の石工さんが彫っています。
とても足の長い狛犬で、姿勢が良いですが、吽の右耳や阿の尾が欠け、体表の剥落が見られます。
    狛犬の拡大写真はこちらで
(大阪心斎橋 石工・岡田屋治兵衛 安政8年(1861)9月吉日建立)
昭和15年生まれの徳島型狛犬。石材の角を利用した尖った顔つきです。
(昭和15年1月建立)
明治45年生まれの出雲丹後狛犬。
阿は口中に玉を持っています。4本脚とも臑毛が凄いですね。
(明治45年(1912)5月建立)
大きく立派な拝殿 木の間で良く見えなかった本殿
拝殿の彫刻
屋根には鳳凰、挙鼻には双龍が彫ってありますが、この龍の彫り方が珍しく、
木鼻の頭から波間の中央に向かって身体が彫ってあります。
拝殿に掛かっていた天狗、烏天狗の奉納額
明治26年生まれの出雲丹後狛犬。
吽には前脚に子狛がいて、阿には複雑な臑毛が付けられています。凄い顔です。
(明治26年(1893)3月建立)
本殿前にいた、明治15年生まれの石製の神殿狛犬です。
ずっと屋根の下にいたので、とても色白の狛犬です。
(明治15年(1882)建立)
境内社・左から
天神社、荒神社、若宮神社
境内社・稲荷神社
境内社・左から
歯神社、道祖神社、山神社
境内社・由加神社
境内社・事代主神社 境内には沢山の鶏が放し飼いにされていました。