明神社

徳島市鮎喰町1(平成19年3月28日)

 この神社はJR徳島線・鮎喰駅の西約250m、殆ど線路脇に鎮座しています。道路には大きな鳥居が建っていましたが、路地奥の小さな神社です。
 明神とは、単に日本の神道の神の称号の一つで、吉田神道で神号として用いられていました。豊臣秀吉の「豊国大明神」が有名で、明神とは、神は仮の姿ではなく明らかな姿をもって現れているという意味です。それに対して、仏教系の山王一実神道で神号として用いられる権現は、「神が権(かり)に現れる」、また「仏が権(かり)に神の姿で現れる」という意味で、徳川家康の「東照大権現」が有名です。仏法が広まるとき、現地の神と争いが起こる場合がありますが、日本の場合は、神は仏の信者を守護するという形で落ちついた神仏習合の形で受け入れられ、これらが明神とか権現と呼ばれ、信仰の対象となっていました。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照)
 ですからこの社の御祭神は、明神というだけでは特定できませんでした。

道路端の靖国鳥居 この路地奥正面が神社です。
社殿 社殿内の様子
昭和10年生まれの、
阿は頭上に平たく大きな穴が開き、吽は小さな角を付けた狛犬。
アーモンド型の大きな眼には瞳が彫られています。
両脇に流れるワラビの新芽のような尾が面白いですね。
(昭和10年祭日建立)
もう字が読み取れない、何かの碑