三島神社

徳島市西大工町5−11(平成19年3月28日)

東経134度32分41.10秒、北緯34度04分17.30秒に鎮座。

 この神社は眉山北東山麓に鎮座しています。社号標の立つ入り口からの参道は月極駐車場になっていて、鳥居を潜ると境内へと階段が続きます。その階段途中には徳島県最古の狛犬が居て市有形文化財に指定されていますが、ブロック塀にお尻をつっこむような形で置かれているため、写真撮影には苦労が伴います。階段上の境内には、眉山へと続く緑豊かな自然が残されており、そこに未だ新しく綺麗な社殿と、境内社などがコンパクトに点在していて、とても町中とは思えない静寂な空気が漂っていました。

 御祭神:大山祇神
 例祭日:1月1日・元旦祭、3月28日・太々神楽、7月28日・夏祭り、10月28日・秋祭り
 境内社:天目一神社、梅宮神社他
 由緒:鎌倉時代の承久3年(1221)、伊予の河野通久が伊予の大三島神社の神霊を建立しました。

  

社号標と鳥居
伝承久3年(1221)生まれ、市指定文化財の尻上がり狛犬。
まるでお相撲さんが仕切りをしているように見合っています。
吽には角があり、前脚が二本とも欠けています。
頭上の鬣は線書きで、垂れ下がった部分がカールをしており膨らみもあるようです。
尾は太く3本に分かれ、先が身体から離れ少し立っていますが、4本は無くなっています。
逞しい熊のような体型で、後ろ足は爪先立ちをしているように長い爪が下に伸びています。
建立年は、南北朝時代や、室町中期説などもある様ですが、
もし本当に承久3年(1221)生まれとしたら、国産狛犬の最長老に近いのではないでしょうか? 
古い時代の狛犬はコピーされることが多いのですが、
この狛犬の形態はあまり見かけないのが不思議です。    狛犬の拡大写真はこちらで
(承久3年(1221)建立)

境内入口

拝殿

拝殿内部


北側の裏参道入口

裏参道脇に建つのは徳島城の模型でしょうか?

参道。上にチラッと赤くみえるのが狛犬です。

素朴な阿波狛犬。拡大写真はこちら。
(安永4年(1775)乙未9月吉祥日建立)

境内より見る裏参道


天目一神社

左は天目一神社、右は不明です。

年代不明のお洒落な狛犬です。
阿吽共に牡丹の花を抱え、「どうだ、素敵だろう?」とでも言うように、
上を向いてふんぞり返った様子が、かえっておかしさを醸し出しています。

梅宮神社

梅宮神社前を護る年代不明の浪花狛犬。

境内の様子