八幡神社

徳島市津田西町1-8-21(平成19年3月29日)

 この神社は120号線の津田西町1・津田本町1信号を西にはいると、150m程先の突き当たりに鎮座しています。境内には二本の大楠が聳え、社全体を埋め尽くす感じで、その下に社殿や諸々の境内社・末社などが鎮座しています。隣接した津田寺は江戸時代まではこの社の別当寺で、本堂下に住みつき住職に可愛がられていたけれど、「阿波狸合戦」では信義を重んじ、六右衛門方の大将として奮戦、戦死した権右ヱ門狸さんが、境内社の権右衛門大明神として祀られていました。

 御祭神:誉田別命、神功皇后、玉依姫命
 祭礼日:4月26日・太々神楽祭、7月25日・夏大祭、10月26日・例大祭
 境内社:厳島神社、船玉神社、住吉神社、権右衛門大明神、楠木大明神他
 由緒:旧津田山上に鎮座、津田塁の城主桑村隼人の崇敬社として、また、天文年間三好氏の崇敬も厚かったようです。慶長のころに東麓の現在地に遷座しました。藩政期には、藩主が参勤交代の途次には海上安全を祈り、宝永2年(1703)、蜂須賀綱矩公の代、社殿の再建をしたと伝えられます。

神社入口
明治17年生まれの出雲丹後狛犬
(明治17年(1884)6月吉祥日建立)
昭和42年生まれの徳島型狛犬。
この時代になると徳島型もしょうわや広島の影響が見え、玉を持ったり、
下顎の鋭さが鈍くなったり、姿勢が変わってきたように思えます。
(昭和42年10月建立)
拝殿 拝殿内の様子
昭和57年建立のブロンズ狛犬。吽には角が生え、神殿狛犬の型を踏襲しています。
(昭和57年10月吉日建立)
本殿覆い屋 庚申塔と社日
境内社・厳島神社 境内社・権右衛門大明神
権右衛門狸像
「阿波の狸合戦」で六右衛門方の
大将をつとめて奮戦し、戦死した狸さんです。
権右衛門大明神・社殿内の様子
境内社・船玉神社、住吉神社 末社群
ご神木の大楠
境内社・楠木大明神
(お六大明神)