鳴門市大麻町板東字平草広塚13(平成19年3月27日)
この神社は徳島市内から国道11号線を北上し、その後県道12号線を西に向かいます。12kmほど進むと、四国八十八カ所一番札所の霊山寺があるので、その左脇の道を北に向かうと約2kmのところに鎮座しています。高松自動車道のすぐ脇に建つ赤い大鳥居から1Kmほど続く長い参道脇には数え切れないほどの鳥居が並び、広大な社地は鬱蒼とした森を形成し、県指定自然公園となっています。朱の神橋を渡り境内に足を踏み入れると、先ず目に付くのが境内を覆う樹齢千年の御神木・楠です。その奥には桜の古木が今を盛りと薄紅色の淡い花びらを開かせ、楠の緑と対照を成していました。大きく重厚な拝殿や本殿の脇からは散策路が付けられ、境内社や遙拝所が点在しています。背後に聳える大麻山(標高538m)山頂には奥宮が鎮座し、徒歩で約1時間30分ほどで登頂出来るそうです。又、最奥に作られた円山公園には、第1次大戦中にドイツ人捕虜が作ったといわれる「めがね橋」や「ドイツ橋」が架かっています。
御祭神:大麻比古大神、猿田彦大神
祭例日:11月1日、旧正月元旦・2・3日・神迎祭、2月3日・神火大祭、旧3月12日・湯立神楽、旧7月18日・奥宮例祭
境内社:西宮社(天照皇大神)、豊受社(豊受大神)、山神社(大山祇神)、中宮社、丸山神社、丸山稲荷社(倉稲魂命)
由緒:社伝では、神武天皇の御代に天太玉命の御孫・天富命勅命が、肥沃の地を求め阿波国に到り、麻楮の種を播殖し、麻布木綿を製して殖産興業の基を開き、その守護神として太祖・天太玉命をこの地に祀ったのが始まりです。大麻比古神社は、天太玉命と猿田彦大神の御神徳を称えて奉った社名と伝えられています。猿田彦大神は、昔は大麻山の峯に祀られていましたが、後にこの社に合祀されたと伝えられています。
式内大社・阿波国一宮で、阿波、淡路両国の総産土神として、享保四年に正一位を受けるなど朝廷、又、代々の国司・領主の尊崇が深く、神田山林の寄進や、藩費での社殿造営などが行われていました。
明治6年には旧国幣中社に列し、明治13年には国費をもって本殿以下の造営が行われました。現在の祝詞殿、内拝殿、外拝殿は昭和45年に氏子崇敬者の寄進によって造営されました。
社号標 | |
赤い大鳥居 | |
大鳥居前の平成生まれの大きな狛犬 | |
1Kmほど続く長い参道 | 参道もそろそろ終りに近づき、 境内はすぐそことなりました。 |
朱の祓川橋と神社入口 | 駐車場と境内への階段 |
慶応4年(1868)生まれの、石碑を前足で押さえている珍しい狛犬です。 竹生島から来た石工さんが彫られた様ですが、 日本中でこの狛犬だけではないのでしょうか? 落ちくぼんだ目や愛嬌のある口許はニホンザルを模したように見えます。 身体には細かな凹凸が沢山付けられ、 脇毛や尾には生クリームを絞り出したような 模様や細かな毛並みが彫られています。面白いですね。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(石工・竹生島 浅之助 慶応4年(1868)3月吉日建立) | |
境内入口の注連柱 | 樹齢千年の御神木・楠の根元 |
境内を覆う、樹齢千年の御神木・楠 | |
奥の境内入口の注連柱 | 境内に咲く桜の古木 |
拝殿前、柵内に居る宝暦12年(1762)生まれの狛犬です。 吽には角があり、短めのストレートヘアーが二段重ねになっています。 尾は付け根から真っ直ぐに伸び、途中が かまぼこのように膨らんだあと三本に分かれています。 大きく目立つ眉毛と目、身体に比べて極端に細い前脚の素朴な狛犬です。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(宝暦12年(1762)9月12日建立) | |
大きく重厚な拝殿 | |
拝殿内の様子 | 本殿 |
境内社・豊受社 | 境内社・山神社 |
境内社・中宮社 | 大麻山遥拝所 |
奥宮の鎮座する大麻山(標高538m) | |
末社・丸山稲荷社 | |
参道に建ち並ぶ稲荷鳥居 | 丸山稲荷社社殿内の様子 |
境内社・丸山神社 | |