宇志比古神社

鳴門市大麻町大谷山田66 (平成25年1月4日)

東経134度32分22.43秒、北緯34度09分31.22秒に鎮座。

この神社は、JR鳴門線・阿波大谷駅の北西500m程の辺り、高松自動車道に近い山沿いの傾斜地に鎮座しております。

鳴門市大麻町大谷の宇志比古神社本殿には、一五九九(慶長四)年の建立を示す棟札が残っている。現存する県内の神社本殿としては最古という。二〇〇〇年、国の重要文化財に指定された。

 高さ約十メートル、幅七・五メートル、奥行き五・四メートル。建築様式は大麻比古神社と同じ「三間社流造(さんげんじゃながれづくり)」。正面が柱で三つに区切られた三間社で、切り妻屋根の前面に、長くひさしが伸びる流造の特徴を合わせ持つ。

 ひさしの下の柱を飾る「木鼻(きばな)」と呼ばれる部分には唐草模様の彫刻がある。浅く細い線で文様を描く中世の手法を用いている。本殿内部はカキ殻を粉末にした胡粉(ごふん)で白く塗られていたようだが、今はわずかにその跡が残るだけ。

 平安時代、京都の石清水八幡神社の別宮として創建された。九〇七年編さんの延喜式神名帳にもその名が見られる由緒ある神社。天正年間(一五七三−九二年)、四国制覇を目指した土佐の戦国武将・長宗我部元親の侵攻を受けた際、社殿と宝物が焼失したとされる。
 再建から四百年余り。今も地域の信仰を集めている。
徳島新聞 より

『明治神社誌料』では、昔八坂神社と称しており、「牛ノ宮」と呼ばれた祠ではないか、とされている。

現在の名称「宇志比古神社」から想像すれば、昔は牛頭天王を祀った「牛ノ宮」が正しいような気がします。

社頭と書きたいところですが、参道入口は南300m程の所にあり狛犬も居るようです。すいません何時か。

随身門前の笑う狛犬。拡大写真はこちら。
(年代不明)

随身門

随身様

参道

拝殿

神額

社殿全体

本殿