建島女祖命(たつしまめおやのみこと)神社

小松島市中田町広見42 (平成19年3月29日)

 この神社は20号線で徳島市から小松島市に入り、江田町の信号から17号線に左折。最初の信号を左折すると180m程で左に鳥居が建っています。100mほど続く参道奥に、小丘が見え、その緑深き丘の上が境内となっていました。

 御祭神:建嶋女祖命、合祀:應神天皇
 祭礼日:例祭・10月10日、夏祭・7月10日
 由緒:式内社の阿波國那賀郡・建嶋女祖命神社で旧村社、この社名を持つ神社は全国で只一社のみということです。
 創建年代は不詳ですが、三代実録元慶7年(883)12月28日に従五位「埴生女屋神」が従五位上の神階を授けられたとあります。祭神の建嶋女祖命はこの地の開拓女神として祀られたものとされています。御祭神には異説があり、埴安姫命(飛び地開拓の神)とする説、建島女祖下照姫命(諏訪の神である建御名方神 の妹で、ここから建島と呼ばれる)とする説、沖津比女命とする説などがあります。
 合祀の応神天皇(八幡宮)は、もと、多家良村本庄八幡宮に鎮座していた神が、洪水で流れ、江田村において、中田西八幡神社(澤星八幡)として祀られていましたが、明治42年に合祀されました。
 細川家より神地を寄進され、その後の藩主の崇敬も篤かったようです。

神社入口
奥にこんもりと見える小丘上が境内です
境内への階段
年代不明の狛犬ですが、
奉納者名に「日野屋宇吉」など屋号が書かれているので、
江戸時代の建立かも知れません。
垂れ耳で小顔、丸い目に瞳が描かれ、
スリムな身体に広くて薄い先の分かれた尾が付いています。
慶応3年(1867)生まれの出雲構え獅子。
阿は特に大きい玉を口中に含んでいます。
この年代の出雲としてはとても良い保存状態です。
(慶応3年(1867)9月10日建立)
拝殿 拝殿内の様子
拝殿破風の鳳凰 本殿覆い屋
拝殿屋根上の瓦材飛び狛ちゃん
拝殿の木鼻狛犬
社日 境内の様子