八幡神社

小松島市芝生町(平成19年3月29日)

 ここは国道55号線を走っていて、小丘上におおきな騎馬武者の銅像が見えたので寄ってみた神社です。実際の入口は少し西を通る136号線に建てられていますので、一の鳥居から境内入口までは150m程ありました。
 この小丘は「旗山」といい、源平合戦で義経率いる源氏の軍勢が、元暦2年(1185)2月18日に勝浦尼子ヶ浦(現在の小松島市)に上陸して屋島に進軍する際、源氏の旗である白旗を掲げ、軍勢の士気を高めた所と伝えられています。150騎ほどの義経軍は地元・新居見城を居城にしていた近藤六親家の先導で屋島に向かい、平家を奇襲で打ち破り、平氏が志度から壇ノ浦に落ちていった逸話は余りにも有名で、歴史好きなら誰でも知っているお話ですね。
 「旗山」の義経関連の案内や情報はいろいろあるのですが、この社に関する情報は全く見つからず、僅かに御祭神は誉田別命と思われるだけで、創建・由緒等は不明です。

136号線上に建つ一の鳥居 旗山下の二の鳥居
境内入口にいる嘉永6年(1853)生まれの狛犬。
顔の上半分がギュッと凝縮され、下唇から垂れている顎髭のカールと鬣の渦が一緒になって、
二連三連に連なっているのが面白いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永6年(1853)8月建立)
社殿、脇から 社殿内の様子
境内社・王子神社、額と社殿
王子神社前の慶応4年(1868)生まれの狛犬。
まん丸い鼻がツンと上を向き、アーモンド状の大きな垂れ眼で、大きな長い垂れ耳をしています。
顎髭の中間に小さなカールが造られているのも変わっています。
身体の瘤も良く残り、流れるような巻き毛の太い尾がよくできています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(慶応4年(1868)5月建立)
史跡 旗山の碑 源義経公之像