八幡神社

小松島市坂野町大場(平成19年3月29日)

 この神社は国道55号線・徳島南バイパスで阿南市に入る直前の信号を右折すると約300mで左側に鎮座しています。社殿から約400mも離れている道路脇に鳥居が建っていたり、現在の参道が150m程あったりと、嘗てのこの社の社域の広さ、崇敬の深さを物語っているようです。また、社叢が市天然記念物指定となっており、ホルトノキ、イヌマキなどの巨樹が見事でした。長い参道歩きが気持ちよく、鎮守の杜が素晴らしい、落ち着いた雰囲気の神社でした。

 御祭神:誉田別尊、多岐津姫命、多岐理姫命、市杵嶋姫命、息長帯姫命
 由緒:元禄元年(1688) 8月15日に宇佐八幡宮の分霊を勧請して奉祀し、以来農漁民の守護神として崇敬してきました。宝暦4年(1754)に崇厳な社殿を建立し、大場、目佐、坂野、田北、刈屋、和田屹の6村により奉燈祭事を行っていましたが、第二次大戦後に各村が離反したため、地元大場、目佐地域の氏子により、奉燈祭事を行っています。

神社入口
参道の様子
参道途中の末社と社日 境内の様子
建立年代不明の狛犬。
吽には角が付いていて、阿は面長、吽は丸顔で、随分感じが違います。
顎髭から鬣へと続くカールが、ネックレスのように首回りを一周して、
その後かなり長く背に垂れています。
一寸胴長さんで愛嬌があり素朴な感じが好きです。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿 拝殿内の様子
本殿 市天然記念物指定の社叢
ホルトノキ、イヌマキなどの巨樹が見事です。
社殿から約400mも離れている、274号線脇に建っていた「八幡神社」の鳥居。
旧社地の入口か、お旅所なのかは不明です。