八坂神社

海部郡海陽町久保(平成19年3月30日)

 この神社は阿佐海岸鉄道・宍喰駅の北300m、301号線に面して鎮座しています。この社に詣でたのは午前6時40分、前日の雨が嘘のようにあがって、巨大なご神木の大楠が聳える境内は濡れていましたが、木々の緑は一層朝日に映え、清々しさをいやが上にも増していました。平地でこんなに深い杜を有する神社は珍しいのではないでしょうか? 又、この社の拝殿はとても変わった造りで、始めは教会に足を踏み入れたのかと考えてしまいました。

 御祭神:素戔鳴尊
 祭例日:7月16・17日(宍喰祇園祭)京都の八坂神社、広島県福山市鞆町の沼名前(めまくま)神社とともに、日本三大祗園の一つ といわれています。四台のダンジリと呼ばれる勇壮な山車や、美しく飾られた関船が、町内の祗園通りを練り歩く華麗な姿が見物でき、又、花火大会や夜店もあり多くの人で賑わうそうです。
 境内社:大歳神社、地神宮
 由緒:もともと脚咋(あしくい)の始祖、鷲住王(わしずみおう)を氏ノ上の祖、氏神として祀っていましたが、その後、氏の上の最も尊敬する素戔鳴尊を氏神とし、崇めるようになりました。古くは祗園社と称し、時々の為政者から保護と尊崇を受け、亨保3年(1718)に宗源宣旨を以って神階正一位を授けられ、正一位祗園牛頭天王と称せられました。明治3年に八坂神社と改称されました。 (「みなみ@徳島」参照)

神社入口 境内の様子と二の鳥居
建立年代不明の出雲丹後狛犬です。
遅くとも明治時代中期頃までに北前船で運ばれてきたものと思われますが、
体中が苔むしている割には、剥落もなく良い状態が保たれています。
狛犬の拡大写真はこちらで
変わった造りの拝殿 拝殿内の様子
燻し銀のような魅力の弊拝殿と本殿 境内社・地神宮
境内社 境内社・大歳神社
拝殿前から入口を振り返る
境内全体を覆うように、勢いよく枝を伸ばしたご神木の大楠が、
息を呑むほどの生命力に満ちあふれていました。
これらの大楠の樹齢は500年といいます。この社の歴史の重みを感じさせますね。
ご神木の奇妙な根