大宮八幡神社

阿南市福井町下福井字大宮100(平成19年3月29日)

 この神社は国道55号線から26号線に入り、約900m程先の287号線との分かれ道左に鎮座しています。地図に記載はありません。
 大きな樹木の茂る境内は、苔の生えた趣のある古の石垣が組まれた上に有り、この社の歴史と格式を無言の内に物語っているかのように見えました。その右手下は公園のような広場になっていますが、ここでは10月の5・6日に武者行列や団鶴(だんじり)が7台も勢揃いをする例祭が行われるようです。
 この地からも北海道に移住した方が多いようですが、その中で北海道せたな町では、この地域で最も格式の高い郷社であるこの社を勧請して真駒内神社を創立し、祭りには福井村と同じ様式のだんじりを引いたといいます。 

神社遠景 社号標「郷社 大宮八幡神社」
明治41年生まれの狛犬。
吽には角があります。堂々とした体格ですが、頭頂がツルツルした感じで目が落ちくぼみ、
膝を大きく外に開いてペチャンと腰を落とした姿から、どことなく老成した感じがします。
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(明治41年(1908)建立)
立派な拝殿 流造のおおきな本殿
拝殿破風の鳳凰
拝殿挙鼻の彫刻・龍虎の戦い
拝殿屋根には鬣を大きく風になびかせた飛び狛ちゃんが居ます。
明治20?年生まれの出雲構え獅子、徳島バージョン。
潰れ気味の頭をこんなに低く構え、こんなに痩せた体躯の狛犬は、余り見たことがありません。
それに引き換え、尻尾だけは太く立派です。 
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(明治20?年8月15日建立)
境内右側の石垣には、楠の古木が根を大きく地上にさらして聳えています。