轟神社

阿南市新野町宮ノ北41 (平成25年1月6日)

東経134度34分52.17秒、北緯33度50分39.21秒に鎮座。

この神社は、JR牟岐線・新野駅の西2km程の辺り、新野小学校の裏手に一の鳥居が立っており、そこより100m程西の楠の巨木に囲まれた境内に鎮座しております。

當社は人皇第52代嵯峨天皇の御代、皇紀1474年、弘仁5年勅使を以て今の奈良県生駒郡三郷町、龍田大社より分霊を奉遷して此の地に、齋き祀りしなり、御祭神は級長津比古命、級長津比女の御二柱にましよ(ま?)し、天地の大気、即ち風力を主宰し給う風の神と称せられ、海上航海安全、五殻豊穣の御神徳高く、古来遠近を問わず農漁業者の参拝跡を絶たず今日に及ぶ。其の後今より500年前、南荒田野村岡山の室比賣神社より、木花咲耶比賣命の霊を合せ祀り、安産の神として霊験もことに顕著なりと伝えられる。
當社は延喜式官帳に登載せられ、式内社として阿波国50座(那賀郷7座)の中の小一座と称して日本一社なりと言う。尚末社の日吉神社は一名山王社と称し、大山津見命を祀り山野を司どり、又大歳神社は大歳の神、若歳の神、御年の神の三神を祀り正月の神として崇められる。
此の本社、末社を合せて轟三社と称し、天然記念物の樟の緑のいや濃く、古くより南北荒田野、廿枝の本町一円を氏子とした総鎮守の神として崇敬せられ今に至る。
境内由緒書き より

祭神は龍田風神と呼ばれ、農家や航海業者の信仰が厚い神で、のちに近くにあった延喜式内社の室比売神社を合祀し安産の神としても崇敬を集めています。境内には樹齢700余年といわれる大樟が群生しており、県の天然記念物にも指定されています。大樟の根元に白蛇2匹が棲み、時にふれ轟明神の使者として境内に現れ、これを見た者には幸福が訪れるという伝説があります。
阿南市観光協会 きらり・あなん より

参道入口

神額

参道

境内入口

拝殿

花崗岩のようで今一表情が分からない阿波狛犬。拡大写真はこちら。
(年代不明)
上の狛犬台座に置かれた一体だけの浪速狛犬。拡大写真はこちら。
(年代不明)
鳳凰
屋根上の飛び狛

本殿


大歳神社 日吉神社
蛭子神社

社日


幾千代の契り睦むか夫婦楠の鎮もり寂しうぶすな乃杜