徳治郎智賀津神社

宇都宮市徳治郎町上町(平成16年8月7日)

 地図には無い神社ですが、地域の方達が皆さんで境内のお掃除をしている所でした。境内を入ってすぐのご神木の大欅が、栃木名木百選に選ばれるだけあって、幹周りといい、高さといい、なかなかの物でした。
この神社の創建は、今から約1,200年前・奈良時代に、日光の山神様・二荒山大神(大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命の親子3神)を千勝の森にまつったのがその始まりといわれています。
 この神社では、3年に一度、豪華な彫刻の屋台が練り歩く夏祭りが有名です。

 お水屋が相撲取りのような、異国の人のような三人の人物に支えられて何とも奇妙な光景です。

右が阿で、口の開け方は小さく眉は太く目がかなり見開かれ、身体の割に尾が太く大きく、下方は渦巻き状に、中程は背に流れ、先は三本に別れるという複雑な形をしています。

左の吽は目が欠けています。胸がかなり丸く突き出ていて、尾の彫りが深く、毛の先も渦巻き状です。阿吽とも頭上に瘤のような物がついています。何か後ろ足がウサギの足に似ています。

台座に安政六年九月(1859)吉日製作と書いてあります。
願主城野右衛門、石工、同 銀右エ門と願主と姓が同じ城野。ま〜地方には同じ姓が多いのでこういう事も有りかも。

また、徳治郎は「とくじら」と読む。奈良時代、日光の地で大きな勢力を持っていた久次郎「くじら」氏の一部がこの地に智賀都神社を建立し定着、日光の久次郎氏に対し外久次郎(そとくじら)を名乗ったことによるという。

神社入口

拝殿

本殿

小振りですが、江戸時代中期の作で、丁度、始めちゃんから江戸的な装飾狛への移行期に造られた特徴が良く出ていると思います。