日吉神社

宇都宮市古賀志町(平成20年4月5日)

東経139度46分18.41秒、北緯36度36分11.66秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、宇都宮今市線を今市方面に向かい、城山西小学校入口の少し手前、右側です。天保10年の狛犬が迎えてくれます。それと本殿の前にも狛犬が居りました。その時は気づかなかったのですが、台座の後ろに年号が書いてあります。ちょっと読み取り難いのですが、享和2年と記されているように思えます。水盤は、文化9年と天保3年に奉納されたものがありました。
 神社から近い城山西小学校には、孝子桜の古木があって、桜の時期はたいへん賑わいます。

 御祭神:大山咋命
 例祭日:1月7日・春祭、4月7日・五穀豊穣祈願祭(弓引き神事)、11月3日・収穫感謝祭(弓引き神事)、4月第二日曜日・天祭(2年に一度)
 由緒:長治元年(1104)宇都宮城主・宗綱の時代に、比叡山の坂本山王を古賀志山麓の高古屋に勧請し、その後、天正元年(1573)宇都宮と壬生氏の合戦により社殿が焼失したので、現在地に遷座されたと言われています。
 境内には古賀志の地名の由来の伝説を持つ「古い樫の木」があり、現拝殿は大正時代に校庭にあった観音堂を移築したものです。

神社入り口 参道の様子
参道途中にいる天保10年(1839)生まれの狛犬
阿は宝珠を、吽は角を付けており、エラの張ったおじさん顔の尾下がり狛犬です。ただ転落したことがあるのか、吽の前足は二本とも骨折し、台座も尾の先も欠けています。
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(石工・北條親右エ門 天保10年(1839)建立)
境内入口と拝殿 拝殿に架かる社額
本殿覆い屋 彫刻が見応え有りそうな本殿
本殿脇・享和2年(1802)建立の石製神殿狛犬
垂れ耳で平面顔、顔の部品の全てが大きく、ものすごい顔つきをしています。鬣も立体的な三段の渦の下に木の葉のような毛先が付き、太ももは瘤瘤、尾も渦の先に竜巻のような幾筋もの線が入っています。こんなのが参道にいたら面白いでしょうね〜。人知れず覆い屋の中に眠らせておくのはもったいない気がします。でも本殿を護るという狛犬本来の役割を考えると、それは狛犬マニアの我が儘というものですね…反省…。
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(享和2年(1802)4月3日建立)
多数の境内社
文化9年(1812)、天保3年(1832)に奉納された水盤
城山西小学校で咲く満開のしだれ桜・樹齢約450年の「孝子桜」
「城山のシダレザクラ」案内はこちらで