日枝神社

宇都宮市福岡町(平成20年4月5日)

東経139度47分8.63秒、北緯36度35分44.37秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、宇都宮今市線を今市方面に向かい、福岡地区の道沿いです。変った感じの狛犬が迎えてくれました。両方とも口を開いています。鳥居は、正徳5年のものです。
 以前、グ―グー通信さんが訪れて、狛犬の年号を読み取ろうとしましたが、諦めています。確かに、これでは無理ですね―。

 御祭神:大山咋神
 例祭日:1月15日、11月3日
 由緒:「城山村地誌」には大同2年(807)に創建されたと記されています。福岡の産土神で、鳥居は正徳5年(1765)に建立され、「山王大権現繁栄」「村民繁栄」と刻まれています。

神社遠景 社号標「村社 日枝神社」
神社入口・明神鳥居 社号標の台座には狛犬さんがいます。
石段の参道 境内入口・両部鳥居
境内入口にいる狛犬
クマちゃんからの写真とグ―グー通信さんの写真を参考にすると、台座には「?保6?四月吉日」と彫られている様に見えます。江戸時代の「?保」に該当する日本の元号は「正保(1644〜1647)」「享保(1716〜1735)」「寛保(1741〜1743)」「天保(1830〜1843)」の4元号だけです。この中で「6年」が存在するのは「享保(1716〜1735)」と「天保(1830〜1843)」だけで、この狛犬の素朴な造りからはとても江戸時代後期の「天保(1830〜1843)」に建立されたとは考えられません。そこで私達はこの狛犬は享保6年(1721)の建立と考えますが、皆さんはどうお考えになりますか? 一寸強引な推理でしょうか?
 前足がすっくと伸び、蹲踞の姿勢が綺麗な狛犬です。目は落ちくぼみ、薄い顎だけが前に突き出ています。鬣は殆ど線書きに近く、肩から背中全体を覆い、蛙のような後ろ足と、有るか無きかの尾がお尻に張り付いています。2体とも軽く口を開け、左は上顎が、右は下顎が欠けています。
 狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿 拝殿に架かる社額と
中央だけが三本に分かれた注連縄
本殿覆い屋
末社群