村檜神社

栃木市岩舟町小野寺 (平成17年10月19日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、大慈寺に隣接してあります。初めに一頭の狛犬が迎えてくれました。生年月日不明です。もう一頭は見当たりません。神社の説明板によると、かなり歴史のある神社です。重文の本殿前には、ちょっと若すぎる狛犬さんが居ました。入口に居た狛犬さんの方が、似合うような気がします。境内には、杉の巨木が何本もありました。
余談になりますが、大慈寺は、円仁(慈覚大師)が修行した寺としても知られています。円仁を研究していた、元駐日大使のライシャワー夫妻もここを訪れています。

この神社は佐野市から75号線で東北自動車道に沿って北上し、大慈寺前を過ぎたら左折します。ここは式内社で、下野国三之宮です。社伝によると、大化2年(646)熊野大神・日枝大神を勧請、大同2年(807)、皆川村の小野口及び八幡沢の八幡宮を合祀し、それ以降八幡様と呼ぶようになりました。小野寺十郷の総鎮守として崇敬され、天慶2年(939)には、平将門を討つために藤原秀郷が戦勝を祈願したと伝えられ、藤原秀郷が唐沢山に居城を構えてからは、その鬼門にあたるため、城中鎮護の社として再建されました。その後は歴代の領主や城主に篤い崇敬を受けていたようです。譽田別命、熊野大神、大山咋命が御祭神です。本殿は三間社春日造、屋根は檜皮葺で、天文22年(1553)に建てられたもので、室町時代後期の傑作として明治41年に国の重要文化財として指定されています。

境内入り口

静かで思索的な、哲学者のような雰囲気の
狛犬さんです。珍しく阿が残っています。

階段の参道

社殿

思いっきりデフォルメ化されたユニークな鈴しょうわ狛犬。この子も『笑えるシリーズ』に仲間入りすること請け合いです。この何ともいえない顔の作りは、一体どなたがお考えになったのでしょうか。又氏子さん達も何とも仰らなかったのでしょうか?実に寛容な方達です。

桧皮葺、三間社春日造の国の重要文化財の本殿