水神社

栃木市西方町本城 (平成19年1月25日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、上久我都賀栃木線を北上、思川に架かる本郷橋手前を左折し、西方総合公園から入ります。慶応3年の狛犬が迎えてくれます。境内にある「サイカチの木」は、迫力があります。

 この神社は思川の土堤近くに造られた西方総合公園内に鎮座する神社のようです。というよりも、もしかしたら神社の社地が公園になったのかも知れません。この社の創建・由緒・御祭神などは全て不明ですが、この社の脇を流れる思川は小倉堰により取水され、水路を通り、町内の農業用水などに使われ、古くから西方町にとってとても重要な川でした。そこで「水神社」が創始され、水が絶えることなく田畑を潤してくれることを祈願し、又、天の恵みに感謝してきたのでしょう。

神社入口 西方総合公園内を通る参道
境内の様子
慶應3年(1867)生まれの狛犬。
耳を横に立て、穏やかな目つきで、愛嬌のある可愛い狛犬です。
顔の脇の鬣のカールが立体的で、その後は背中に長く垂らされています。
尾の生クリームの絞り出し状態も特徴的で、この狛犬の雰囲気にピッタリですね。
この天然のホンワカムードが大好きです。
(慶應3年(1867)6月14日建立)
拝殿 本殿覆い屋

本当に迫力のある樹形ですね。葉の茂った状態も見てみたいものです。
この樹は、「皀角子」または「西海子」という薬用としての呼び名が「さいかち」と転じたものですが、とても根付きが早いため、古くから堤防の保護用に植えられてきたといいます。
この樹も古くはその目的のため植えられたのでしょうか?