八幡宮

栃木市都賀町木 (平成18年3月8日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、栃木粟野線を粟野方面に向かい、道路から左に少し入った木地区にあります。東北道のすぐ下です。狛犬の年代は不明でした。本殿は見えません。神社の祭りには、拝殿前の土俵を使い杖術が奉納されます。
東北道を挟んだ反対側には、「つがの里」と云う公園があります。桜の木が約1000本あり、花の時期は賑わいます。

 再建記念碑には、下野国・木村の里に白鳳時代(629〜707)豊前国・宇佐八幡宮より遷座し、応神天皇(誉田別命)を御祭神と仰ぐ古社です。徳川家からも社領寄進されるなど、文武・国守の神として崇敬され、里に伝わる武芸の杖術や、神使いで信仰の象徴としての獅子を戴く関白流の獅子舞が、奉納されるようになってからも、子孫繁栄、災難厄除、産業振興の神として崇敬を集めてきました、とあります。 この神社に伝わる杖術は流名を小天狗流杖術といい、寛永13年(1636)に当地の農民達が日光東照宮で地固めの儀式に演技奉納を行ったという伝承がある他は、由来など詳細は不明です。この杖術は武術として農民達に習練されてきただけではなく、同じく当地で伝承されている関白流獅子舞の露払い役として祭礼の場で演技されてきました。
 更に社殿が新しくとても綺麗だと思っていたら、平成3年に火災により焼失し、平成8年に造営されたばかりのようでした。
 近くの「つがの里」は桜の名所として有名で4月上旬〜5月上旬まで、シダレザクラやヤエザクラなど色々な種類の桜を楽しめるそうです。

神社入り口 拝殿
建立年代不明の狛犬。結構大きくて迫力のある狛犬のようです。
目が鋭く、上半身が力強く、尻尾は一旦上に上がってから流しています。
拝殿の額 本殿覆い屋
境内社
「つがの里」のシンボル・ヤマザクラ
是非お花見に訪れたい所ですね。

獅子頭奉納祈念碑
 「獅子舞は小天狗流杖術と共に元禄時代より華厳寺のものであった 遠祖大栗忠兵衛が主となって関白流獅子舞を初め八幡宮に奉納し氏子の平安と五穀豊穣を祈願して今に伝え来たのである 明治以来数名の後継者がそれを守り伝えその勇壮活発な動きは人々の心をとらえ近郷近在にも有名になりましたが 近年後継者が少なく 獅子頭を八幡宮に奉納し 氏子一同の自主性により後継者の育成に努めこの無形文化財の継承を永遠とすることを願う」という趣旨でした。