天満宮

栃木市藤岡町藤岡 (平成18年2月19日)

東経139度38分51.8秒、北緯36度15分30.6秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、館林藤岡線を館林方面に向かい、東武日光線を越えて間もなく、右側にあります。道沿いです。最初に、昭和33年の狛犬が迎えてくれました。年齢の割りに傷んでいると思います。次に大正8年が迎えてくれます。裏を見ると、足利、佐野、桐生の「下駄屋」さんが奉納したことが判ります。

 この神社の創建は分かりませんでした。天満宮ですので、御祭神は菅原道真公と思われます。道真公というと普通は学問の神様として知られていますが、ここでは広範囲の地域の「下駄屋」さんによって狛犬が奉納されている事実に面白み(不謹慎でしょうが…)を感じてしまいました。考えてみれば「下駄屋」さんにも伝統の技とともに、時代に即した流行とか、新しい試みを取り入れた創作下駄等を考えていかなければ生き残れない、という側面もありますから、天満宮さんに祈願するのも当然かもしれませんが…。

神社全景

入り口の昭和33年生まれの狛犬。この辺りには、こんな時代になっても江戸の流れを汲む狛犬をきちんとお造りになる石工さんがいらしたのですね〜。小狛の造りなどを見ると多少雑な感じはしますが、落ち着いた中年夫婦を思わせる狛犬です。阿は子狛を、吽は玉を持っています。

拝殿

拝殿前、大正8年建立の柔和で素朴、逞し系狛犬。斜め前方から見る鬣の渦の迫力は、凄い物があります。前脚が太く逞しく、台座からはみ出しているところ等、石工さんと狛犬の溢れ出る気迫というか迫力を感じます。
(大正8年(1919)建立)

本殿覆い屋


境内社二社

境内社三社。この注連縄の張り方が変わっていますね。