琴平神社

栃木市藤岡町大田和 (平成18年4月15日)

東経139度37分37.93秒、北緯36度17分55.15秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
みかも山公園の中、天狗岩の前にある小さな神社です。普通はパスしてしまうのですが、常夜燈の年号「寛政」の文字が目に入り、詳しく見て見ました。奉納した村の名前も記載されています。河岸で栄えた越名村(現在の佐野市越名町)の名前も見えました。
 神社のすぐ近くにある、みかも山公園富士見台は「関東の富士見百景」の箇所として選定されました。この日は富士山、見えなかったですねー。

 この神社の創建は分かりませんが、少なくとも寛政(1789〜1800)以前だということは確かです。四国の金毘羅神社からの勧請で、御祭神は大物主神。この神は「海の神様」であり、漁業・航海安全の神様で、特に漁民や船乗りに信仰が篤く、他に農業殖産の神・医薬の神・技芸の神であり、今も全国各地からの篤い信仰に支えられています。ここは海のない栃木県、渡良瀬川の水運関係者から、篤い信仰を受けていたのでしょう。

社殿

社殿奥に聳え立つ天狗岩。元々はこの岩がご神体だったのでしょう。

「寛政」の年号が入った常夜燈

幡張村・大谷田村・流(シが付いていません)井村・唯木村・高取新田・川沼村・越名村・古田村・中居村の奉納村名が見える常夜燈台座

みかも山公園富士見台。中世ヨーロッパ、特にドイツの古城を思わせる佇まいです。

富士山が見えなくて残念でしたねー。