春日神社

栃木市大平町横堀(平成18年10月16日)

東経139度44分54.22秒、北緯36度21分13.47秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、南小林栃木線を北上して、道路から右に入った横堀地区、巴波川に架かる吾妻橋近くにあります。赤い鳥居が、とても目立ちます。参道を進むと、春日大名神御宝前長歌という石碑が建っていました。拝殿に向かう時、鳥居の柱に寛文5年の年号が見え、結構古いのにしっかりしていると思いました。狛犬は、昭和2年です。帰る時、鳥居の柱の裏に「天明2年」「再興」の文字が見えました。どうも天明時代に建替えをしたようです。

 この神社は横堀の産土神社ですが、入口の案内には、御祭神と祭礼日しか書かれていません。では創建は何時?と考えると、鳥居に寛文5年(1665)の銘が入り、「春日大名神御宝前長歌」には従五位下大森信濃守藤原朝臣頼道が延宝5年(1677)に藤原氏の祖神・春日大名神を奈良の春日山より勧請した喜びを詠っています。又、この神社では、毎年8月の第1日曜日の例祭に、町指定文化財の太々神楽が奉納されていますが、これが江戸時代より以前の創始といわれていますので、結構な古社ということなのでしょう。
 主祭神は天児屋根命、配神は武甕槌命、経津主神、比売命です。

参道入口、社号標「村社 春日神社」と朱の両部鳥居

参道の様子

春日大名神御宝前長歌の石碑

二の明神鳥居。ここには表に寛文5年(1665)、裏側に天明2年(1782)再興の文字が見えるそうです。

拝殿

拝殿の社額

素朴な感じがする拝殿の木鼻狛犬

猫背で鬣が長く、尾は中央を太く背に這わせ、残りは左右に流しています。前髪は中央分けで優しげな目に掛かっています。顔は面長で身体に埋め込まれたような感じです。正面は素朴、後ろ姿は優雅、と表裏のイメージが食い違う狛犬です。
(昭和2年(1927)建立)

本殿覆い屋

境内社・人丸神社

境内社・八坂神社

末社