八幡宮

栃木市藤岡町部屋 (平成18年1月4日)

東経139度42分36.73秒、北緯36度15分40.47秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、藤岡乙女線を乙女方面に向かって走り、巴波橋を渡って右折した部屋地区にあります。昭和15年と天明8年の狛犬さんが迎えてくれました。台座には「舩中安穏」の文字が刻まれています。これは、近くに新波、部屋という二つの河岸があり、船の安全を願ったからだと思います。本殿は、よく見えませんでした。拝殿の前には「力石」と云うものが並んでいました。

この神社は天明の狛犬に会いたくて、「何時か行こう。」と私の地図にもチェックがしてあった神社です。御祭神は応神天皇ですが、ここも案内が無く、創建由緒は不明です。
天明の狛犬は、巴波川の水運を利用し、繁栄した部屋村の奉納者により建立された狛犬と思いますが、この頃私達は、江戸時代の水運の重要性に気が付き、何時かは「一本の川を遡りつつ狛犬捜しの旅をしてみたい。」と思うようになってきました。日本海沿いに出雲狛犬が点在するように、街道沿いの狛犬分布とはまたひと味違った、狛犬の生態観察が出来るのではないかと期待しています。

神社入り口と社号標

大東亜戦争直前の建立ですが、嬉しいことに、この狛犬は余りそれを感じさせません。江戸タイプのドッシリとした良い狛犬です。
(昭和15年(1940)建立)
天明8年(1788)生まれの江戸尾立狛犬です。このタイプは結構見かけますが、小顔で顎の下の短い鬣が特徴です。
古い割には瘤や鬣、尻尾の模様などが綺麗に残っています。後ろ姿が惚れ惚れします。
(天明8年(1788)建立)

境内のご神木と拝殿

拝殿正面

木鼻の狛犬と象。良い彫りをしています。

本殿覆い屋


境内社・大杉神社、八坂神社

境内社、稲荷社と二荒山神社碑

芭蕉句碑と三國第一山の碑。これらの石碑は、80cmという小さな富士塚の上に建っています。


力石