精忠神社

下都賀郡壬生町本丸1-9-13(平成18年12月9日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、国道352号線を東に進み、右に少し入った所です。歴史民俗資料館が隣にあります。嘉永2年の狛犬が迎えてくれました。門の前には境界標でしょうか、石柱が2本立っています。神社の裏には、「畳塚」というものが有りました。

 この社は壬生城旧本丸の北西隅に鎮座します。江戸時代の正徳2年(1712)から明治維新まで、代々壬生藩主だった鳥居家の先祖・鳥居元忠公を祀る神社です。鳥居元忠公は関ヶ原の戦いに先立ち伏見城を石田三成から守ろうとした徳川家康の重臣でしたが攻防戦の末自刃しました。そのとき血の付いた畳を埋めたのが「畳塚」です。この戦功により鳥居家は徳川家よりあつく遇され、断絶の憂き目に会ったこともありましたが、江戸時代の300年営々と守られてきたのです。

神社入口
道標
「これより南 下野国都賀」
嘉永2年(1849)生まれの江戸狛犬。
泰然自若とし、又、力強く整った良い出来の狛犬です。
両前脚は台座からはみ出し、力強く踏ん張っています。
鬣も尾も大きく渦巻き、その後長く流れています。
(江戸深川 石工・米田源米兵 嘉永2年(1849)建立)
拝殿正面 本殿