八坂神社

佐野市葛生西一(平成17年10月13日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、テナントなどが入っている「葛の里壱番館」の近くにあります。昭和11年の狛犬さんが迎えてくれました。それから、もういないかと境内を見まわすと、いました。いました。西側の通用口に、天明5年さんがいました。本殿は立派です。覆い屋根だけなので、良く見ることが出来ました。境内にはイチョウの木があり、銀杏が落ちていました。秋ですね−。

この神社は東武佐野線・葛生駅の北約600mに鎮座しています。創建は建仁2年(1202)悪疫が流行し疫除、五穀豊穣成就のため佐野市牧町(葛生町牧)に一社を勧請し、牛頭天王を祀った事に始まります。暦応2年(1339)夏、大洪水により社殿が漂流し、神幣・神鏡もまた流出し、葛ケ原山本の里(葛生町葛生)で止まりました。村民の一人がこれを拾い現在地に一社を創建し、神幣・神鏡を祀りました。明治5年八坂神社と改称し、明治10年葛生町外9村の郷社に定められました。以来、疫除・厄除・和合・子育ての神社として篤い信仰がたもたれているようです。7月第三土曜日に例祭(祇園祭)が齋行され神輿や山車三台の巡行が行われ大いに賑わいをみせているそうです。(栃木県神社庁HP参照)

(昭和11年建立)

(天明5年(1785)6月吉日建立)

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神社入り口

銀杏の大木の陰の拝殿、
絵になります。

しょうわ狛犬

素晴らしい彫刻の本殿。でも、案内には建仁元年(1200)とありますが、本当でしょうか?葛生町牧に創建が建仁2年、その後水害の為流出し、暦応2年(1339)現在地に新たに一社を創建し・・・とあるのでどうしても計算が合わないような気がしますが・・・。何れにしろこの社殿がものすごく素晴らしいことに変わりはありませんが・・・。

本殿斜め正面から

本殿斜め後方から

本殿後方

多数の末社

220年前の江戸中狛犬。前脚が骨折、剥落が進んでいます。本人(犬?)は威嚇の表情をしているつもりでしょうが、扁平で面白顔です。こんな顔で一生を過ごしたら頬の筋肉が疲れて痙攣を起こしそうです。とはいえこの手の狛犬には独特の味わいがあり、私は大好きです。

ご神木からの人と大地への恵み・ギンナン。大方の人はこの中身しか知らないでしょうが・・。茶わん蒸し、煎って酒のおつまみ、毎年このギンナンを食すと秋の深まりを感じます。