涌釜神社

佐野市出流原(平成17年6月26日)

ここは社号標の変わりに『出流原弁天池』の石碑が建っているほど湧水が有名で、日本名水百選のひとつとなっています。水源は、はるか地下深く、古生層の石灰岩層から湧き出ているそうで「出流原弁天池湧水」といわれ、県指定天然記念物です。私が参拝した時にも皆さん鳥居は潜っても神社にお参りする気配は全く無くすぐ左手の池を眺めたり、池の水に触って感触を楽しんだりしていました。芭蕉もさえ、この地を訪れ「このあたり目に見ゆるものみな涼し」と詠んでいます。又、この池には伝説があり、この湧水は人丸様という神様が持っていた杖で岩を突いたところ、不思議なことにそこから突然昏々と水が湧き出し、それを感謝した里人がこの人丸様を養水の神として崇め、社を造りなおし、旧暦六月十四日に毎年お祭りを続ける慣わしになったという。そして今は涌釜神社に人丸神社も合わせ祀られています。この人丸様は柿本人麻呂の事で、この方が水神としての性格を持っていた事を始めて知りました。栃木県には、この人丸様が、かなり多く分布しているそうです。

日本名水百選・出流原弁天池湧水の碑

神社入り口

出流原弁天池

弁天池に架かる神橋

境内外観

拝殿

流れ造りの華麗なる本殿

合祀社

芭蕉句碑
「このあたり目に見ゆるものみな涼し」

白い石楠花が綺麗に咲いていました

山裾には大きな龍が・・