東照宮

佐野市金井上町(平成18年5月30日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 東照宮は、佐野厄除け大師・惣宗寺の境内にあります。狛犬は、居りません。本殿は、ガラスが光ってしまい、良く見えなかったです。唐門、透塀、拝殿、本殿が県の文化財に指定されています。

 佐野市は何回か行き、有名な佐野厄除け大師は知っていましたが、その境内に東照宮があるとは知りませんでした。因みに私の地図には記載されていません。
 東照宮が鎮座する春日岡山惣宗寺は、天台宗比叡山延暦寺の末寺で、天慶7年(994)に藤原秀郷が春日岡(現在の城山公園)に建立したと伝えられています。江戸時代(1602)唐沢山城移転に伴い、現在地に遷座されました。厄除け、方位除けの祈願寺として川崎大師、西新井大師とともに、関東の三大師と呼ばれています。
 東照宮は三代将軍家光の時代、徳川家康の霊柩を静岡県にある久能山から日光へ遷葬の際、ここに一泊したことを記念して文政11年(1828)に建立されました。江戸後期の精巧な彫刻装飾が施され、日光東照宮に劣らない華麗なものとなっています。唐門、透塀、拝殿、本殿が県の文化財に指定されていますが、見学には連絡が必要の様です。

県の文化財指定・唐門とその精緻で華麗な彫刻
県の文化財指定・拝殿
拝殿の挙鼻の黄金の龍、木鼻の狛犬、象などの彫刻。
ガラス張りで透かし見る県の文化財指定・本殿(左右から)と透塀
ガラス張りの本殿。