富俵山神社

佐野市柿平町(平成17年12月30日)(平成18年3月7日追記)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、秋山万町線を北上して農産物販売所「菜蟲館」付近を右折、秋山川を渡った先、山際にあります。ちょうど地区の人達が正月の準備をしていました。結構、遠くからの参拝者もあるそうです。沢の水が引いてあり、水垢離をする人もいるとか。年代不明と昭和12年の狛犬さんが迎えてくれます。「本殿もなかなかだ」というので見てきました。覆い屋の下部から金網越しなので、よく見えなかったですが、なかなかでした。
毎年、大晦日の夜は火を焚いて、初詣の人に甘酒を振舞うそうです。

 この神社は佐野市街地から293、200号線で北上し、柿平神社前バス停から右にはいり秋山川を渡ると、突き当たりに鎮座しています。
 創建は分かりませんが、明治40年4月に鹿島神社、湯谷温泉神社、八坂神社を合祀しました。主祭神 は大名持命、事代主命、田心姫命 、配神は武甕槌神、少彦名命、素戔嗚尊、月読命、軻遇槌命です。例祭は1月1日、4月3日、10月17日です。(「葛生町を忘れない」参照)
 「富俵山」の読みが分からず、「とみたわら?」「ふひょう?」「ふたわら?」…と特定できずにいましたが、熊さんからのヒントで日光二荒山神社の御祭神と同神だと分かり、「ふたわらさんじんじゃ」もしくはそのものズバリ「ふたらさんじんじゃ」とお読みするのではないか? と思い始めた今日この頃です。
  氏子さん達に尊崇されているようで、暮れのこの日は、皆さん正月の準備に余念が無く、とても綺麗にお掃除がなされ、お正月のお飾りもされているようです。 

神社遠景 お正月飾り
拝殿 拝殿の額
階段下の建立年代不明の江戸狛犬。物静かな哲学者のような狛犬です。
  
拝殿前のしょうわ狛犬
(昭和12年建立)
一段高く本殿覆い屋 本殿


 2月の末に、クマちゃん通信員から「春の妖精」と呼ばれるほど
可憐な花「節分草」の写真を送って頂きました。
この神社の近く、佐野市柿平町(旧葛生町)に群生しているようですが、
この場所も有名になったようで、埼玉から観光バスでわざわざ観察に来ている集団と行き合ったそうです。
私も写真を見たときにはとても感動しましたから、お花好きの方達が、遠路わざわざ訪ねてくるのも頷けます…。