根本山神社

佐野市飛駒町(平成17年10月14日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、根古屋森林公園の管理事務所脇にあります。狛犬さんはいらっしゃいませんでした。嘉永元年奉納の常夜灯は、上の部分が無くなっています。文化財に指定されている水盤は立派なものでした。

この神社は佐野市から桐生市の梅田湖・桐生川ダムに向かう66号線から飛駒出張所付近で208号線に入り、町屋バス停で右折、突き当たり長昌寺と根古屋森林公園の間に鎮座しています。ここは奥宮が根本山という旧田沼町で一番高い標高(1199m)を誇る山の上にある神社の里宮で、昔から山岳信仰・修験道が盛んな歴史ある神社です。
又、この地飛駒町は『磨墨(するすみ)、池月(いけづき)の飛駒の伝説』が残る地域です。その伝説とは今から、およそ800年前、遠原(飛駒、下彦間、閑馬)ののどかな原野に、野生の馬がたくさんいました。そのなかに、飛びぬけて足の早い「神の馬」2頭がいました。それに目をつけた、源頼朝は、2人の武将に捕獲をするよう命じました。2頭のうち1頭は「池月」といい、性格は命のあるものは人でも馬でも生きるためにはすべてのものを食らうことから、「生食(いけづき)」といわれていました。もう1頭は、「磨墨」といい、池月とは正反対で、どんな生きものにも親切でした。この2頭を捕らえようと、いまの黒沢地区から木戸地区にかけて左右に柵をはり、追いこめられて最後には捕えられるはめになりました。 1184年、源義経の「宇治川の戦い」で先陣を争う2頭が、紛れもなくこの有名な遠原の名馬、いけづき・するすみだったそうです。(佐野図書館HPより参照)

神社全景

末社

有形文化財・青銅製の水盤

社殿

上部が壊れた
嘉永元年製造の灯籠