佐野市多田町(平成17年10月23日)
【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、多田地区の最北部にあります。山里の神社という感じがしました。安政生まれの狛犬が迎えてくれました。こちらの本殿もガラス越しの撮影です。ここには、とちぎ名木百選のケヤキがあります。推定樹齢は700年、迫力がある大きさでした。
この神社は東武佐野線・多田駅の北約2.4km、国道293号線の多田町信号を左折し、小川を渡ったらもう一度左折、しばらく行って突き当たりを左折すると、400m程で左側に鎮座しています。ここにはクマちゃんの大好きな大樹、県指定天然記念物・樹齢700年の瘤ケヤキがあり、写真で見てすらその偉容に感銘を受けるのですから、傍に立ったときの迫力、感慨はひとしおのことと思われます。創建は永享6年(1434)で、御祭神は山の神であり、海神・渡航の神でもある大山祗命です。この神を祀っている有名な神社である瀬戸内海・大三島の大山祗神社では更に鉱山・林業・農業の神とされており、また子守の神として祭られている事もあります。写真で見るだけでもその社域や境内の、緑多く清々しい感じと、神域の深遠たる威厳とが伝わってくる神社です。
(安政2年(1855)6月吉日建立)
山神社の変額がかかった両部鳥居
境内の様子
拝殿
挙鼻の龍と木鼻の狛犬、象
拝殿の丸嶽山神社扁額
ガラス越しの本殿、良い造りですが
写真では見にくいですね。
推定樹齢が700年の通称・瘤ケヤキ。
写真でもその迫力が伝わってきます。
江戸時代も末期、世の中が騒然としているときに奉納されたこの狛犬。ここ佐野あたりは天領であったり、譜代大名の所領だったので大きな影響は無かったのでしょうか?優しく落ち着いた、穏和な、愛嬌のある狛犬さんです。顔の両脇のカールをうずたかく盛り上げて、毛先は綺麗に流しています。尻尾はまたまた裏が切りたった形です。頭にはかなり大きな穴が開いているようです。
境内社、末社