鹿島神社

佐野市赤坂町5(平成19年10月7日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、佐野行田線を北上して、大祝町の信号を左折、平野外科医院の近くです。狛犬は居ませんでした。本殿の周囲はガラス等で覆われているので、よく見えません。境内社の後ろの方に、先代の水盤(宝暦9年)がありました。それと万延元年の庚申塔もあります。参道には金木犀が植わっていて、もう少しで開花というところでした。

 主祭神:建御雷命、配神:大日靈貴命、伊邪那美命、豊受姫命
 例祭日:1月・元旦祭、2月・祈年祭・三峯神社祭、4月・春祭・織姫神社祭、7月・夏祭・八坂神社祭(神輿渡御)、10月・秋祭、11月・勤労感謝祭、12月・大祓
 境内社:八坂神社、織姫神社、秋葉神社、三峯神社
 由緒:天慶6年(943)平将門征伐の勅命に鹿島大神に戦勝祈願した俵藤太(後の藤原)秀郷公は、勝利を治めた後、佐野の庄・天明山鹿沢城内の藤ヶ崎に田原家の軍守神として鹿島本宮より奉遷し、その後春日山に移遷しました。
 江戸時代に入り、慶長7年(1602)、秀郷の末裔・佐野信吉公により春日山築城時に、天明郷三海に遷座されました。その後寛永4年(1627)、現在地に遷座され、今日に至ります。以後、この社を中心として繊維産業が隆盛となり、赤坂町の発展に繋がりました。
 寛文11年(1671)本社が再建され、享保3年(1718)正一位鹿島大明神と称するようになり、明治5年に現社名に改称され、旧村社となりました。

神社入口
参道の様子 宝暦9年(1759)建立の先代水盤
拝殿 拝殿に架かる社額
本殿囲いのガラス越しに
僅かに垣間見える本殿
境内社・織姫神社
境内社 万延元年(1860)建立の庚申塔
開花を待つ参道の金木犀