賀茂別雷神社

佐野市多田町(平成17年12月17日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、東武佐野線、多田駅の近くにあります。足の長い狛犬さんが迎えてくれます。年代は不明でした。本殿は、ガラス戸の為、よく見えませんでした。境内には、いろいろな神社があります。傷みが激しい「機姫神社」というのもありました。

この神社は東武佐野線、多田駅の北約350m程に鎮座しています。
創建は天智天皇8年(668)、社殿再建が天慶8年(945)という記録が残っている古社です。ここから南約900mの山越にも異字同名社がありますが、そちらは大同2年(807)創建ですので、多田の賀茂別雷神社の方が先に勧請、創建されたようです。いずれにしても、二社ともに古社であることには変わりがありません。御祭神は加茂別雷命で、通称「雷電様」と呼ばれ、親しまれているようです。良くは見えないのですが、本殿の造りと彫刻が素晴らしいように見受けられます。
狛犬は建立年代が分からないのですが、その立ち姿や尻尾の付きかたからして、かなり古いものと思われます。江戸尾付きと分類される1700年代中頃の狛犬かもしれません。

神社入り口 階段の参道
阿は宝珠を、吽はかなり大きな角を付けています。動物系の尖った顔ではなく、人間のように平顔で鼻孔が横に広がって、親しみやすい感じがします。かなり感じは異なりますが、岩手で見てきた狛犬と同じように、前脚がかなり長く指はありますが爪はありません。ペチョンと座っているようにも、相撲の仕切りをしているようにも見えます。関東の狛犬としてはかなりユニークな存在です。
        
        
拝殿 拝殿の額
同じく拝殿の額ですが、残念ながら私には、何の故事にちなんだものかは分かりませんでした。
惜しい!! ガラス越しの撮影の
難しさを感じるときです。
境内社・大守神社
境内社・大宮神社 末社三社
境内社・機姫神社 機姫神社社殿の縁に置いてある額


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