一瓶塚稲荷神社

佐野市田沼町(平成17年6月26日)

この神社は老中・田沼意次縁の町としても名高い田沼町田沼に鎮座し、東武佐野線・田沼駅の西200mほどで、春の恒例行事初午祭(はつうままつり)は江戸時代初期から続く伝統行事として東京・埼玉・群馬方面などからも参詣する信仰者が多いそうです。文治2年(1186)唐沢城再興を期した佐野荘司讃岐守俊公により富士村の稲荷大明神を還して祀られたもので、領主佐野氏が没落するまでは佐野百数十郷の総社でした。本殿は朱塗りの権現造りで、境内の銅製鳥居は延享3年(1746)佐野・天明の鋳物師・丸山善太郎一族の作で国指定重要美術品です。と、一般の方はこういう所を見るのでしょうが、私達にとっては本殿裏の大小、新旧取り混ぜての狐さんや、同じく本殿裏を固める古そうな狛犬に興味を惹かれました。本殿の彫刻も少しくどいくらい彫って有りますが、腕の確かな宮大工さんの、精魂込めた作品の様に見受けられました。

神社入り口と大鳥居

境内の様子と銅製鳥居

銅製鳥居の周囲に居る狛犬達

立派な拝殿

拝殿内の様子

黄金に光り輝く神殿狐

いつの頃の物か天井絵が素敵です

拝殿内の額にはこんな木彫りの狐さんが居ました

天八千々姫命と天御鉾命の二柱でしょうか、これも額です。

拝殿の昇り龍、降り龍。此処まで精巧なものは殆ど見たことがありません。

朱塗りの権現造りの本殿

本殿縁の下の、木で此処までやるか?と疑ってしまうほどの龍の彫刻

本殿脇、壁面の彫刻。何層にも彫り分けられ、雄大な物語を感じ取れます。

本殿の木鼻、狛犬と象。

本殿裏の狐さん達の集会所。中には古そうな物、面白い物、優雅な物など様々です。

本殿裏口を守る狛犬。大串正蔵と銘がありました。頭に窪みがあり、どっしりと落ち着きはらっています。阿吽の位置が反対です。

こんな感じで裏門に居ます。

正面からだと、とても素朴な子達です。

境内社・西宮神社

蜀山人の歌碑

狛犬、狐、彫刻の拡大写真はこちらで