藤田神社

佐野市越名町(平成17年11月16日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
新しく立派な社殿に吃驚しました。なんとスロープまで付いています。今年の5月に新築された神社です。小ぶりの狛犬さんが迎えてくれました。年代は不明です。阿形は片足が無く痛々しいです。吽形の胸と左側面に文字が見えましたが、読み取ることが出来ませんでした。ここから、三毳山がよく見えます。
私、鳥居の有る方から入ってしまいましたが、近くにある寺、金蔵院の裏手から入った方がいいです。

この神社は東北自動車道・佐野藤岡ICの南西約1.2kmに鎮座しています。案内によると、天慶年中(938〜947)藤原秀衡公が勧請してと伝えられています。江戸時代初期までは藤太大明神とも称されていました。詳しくは下記写真でどうぞ。

神社入り口
境内の様子
阿は顔の前面と左前脚が欠けています。
吽も右前脚下部が限りなく細くなっています。そこだけ色も違うのでこの石の特質でしょうか?
また、頭頂部が埋められているように見えますが実際はどうだったのでしょう。
摩耗が激しくよくは見えないのですが、線の流れがスムーズで美しく、尻尾は幅があり腰に付いています。
ドッシリと落ち着いた良い狛犬だったと思われます。
(右腕に字が書いてありますが、これは奉納者の名前のようです。
その他、?保20年5月15日とも書いてあります。
調べたところ20年まである?保は享保年間のみですし
、尻尾の付き方からしても妥当と思われますので、
この狛犬の建立年代は享保20年5月15日と比定させて頂きました。)

(享保20年(1735)5月15日建立)
拝殿 本殿、裏から
末社群 周囲の様子。三毳山がよく見えます。