八幡神社

佐野市黒袴町(平成17年9月28日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社のすぐ脇を東北道が通っています。狛犬は、昭和7年に奉納されました。それと、いろいろな神社が合祠されていました。拝殿のすぐ後ろに本殿というのが普通だと思っていましたが、この神社は、さらに階段を登っていった所に本殿があります。いくつのも神社が合祀されているからでしょうか。奉納者に熊倉という名前が見えます。この地区は、熊倉、塚越の姓が多いのです。

この神社は三毳山西麓に鎮座していますが、地図に記載はありません。毎年お盆の送り火として地元黒袴町の手により、ここ黒袴町八幡神社で安全祈願された神火により点火される、『三毳山大文字焼』が佐野の夏の風物詩として市民に親しまれているようです。案内板によると、1064年源義家により誉田別命を主祭神、天忍穂可命を配祭神として、北黒袴に創建されました。後、1705年現在地に遷座されました。源義家は蝦夷征伐の折、この神社を武士軍団の集結地とし、戦勝祈願の武神を勧請したのです。現在は地域住民の守護神となっています。

社号標。八幡神社の他に天満宮、愛宕神社、
祖霊神社、淡島神社、人丸神社、山神社、
厳島神社の名が刻まれています。

(昭和7年4月建立)

参道の様子

拝殿

奥の院のように高みに鎮座する本殿

昭和生まれでも石工さんのオリジナル性を感じさせる良い狛犬です。このように鬣が横に張り出しているものは、京都・滋賀辺りでその優雅な姿を何体か見かけましたが、栃木では初めてのような気がします。

末社