白鳥八幡宮

小山市白鳥(平成18年1月12日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 国道4号線を宇都宮方面に向かい、下都賀郡野木町の友沼信号を左折して県道に入り、3キロちょっと走った白鳥地区にあります。狛犬さんの年代は不明でした。この神社の「日の出祭り」は、無形民俗文化財に指定されています。

 この神社は天文3年(1534)に部屋村と白鳥村の境を流れる巴波川に寒い冬の深夜、ホカイ(漢字では「外居」、「行器」と書き、木製の丸い容器の事。木材を薄く加工し、其れを曲げて仕上げる事で強度を増したものですが、重さが軽い容器なので行楽の弁当箱、旅行・携行食器として使われました。秋田県で有名な「まげわっぱ」を思い出して頂けたら、想像できると思います。)に入ったご神体が流れ着き、創建された模様です。八幡宮なので、御祭神は誉田別命と思われます。
 白鳥八幡宮の古式祭礼といわれる、頭屋制の名残りがうかがえる貴重な祭りが有名なようです。これは近くを流れる巴波川で深夜の若水汲みから始まり、その水で赤飯を炊き神への供物とします。その後供物を持った行列は当番組の宿から八幡宮へと向かい神事の後、鳥居に吊るされた鬼の面を的に弓矢を射る。これは鬼、すなわち悪霊が村に入るのを防ごうとする行事です。日の出を合図に、供物の行列が祭りの当番宿を出発するので「日の出祭り」とも云われています。

神社入り口
拝殿 本殿
建立年不明の江戸狛犬。阿は玉取です。
非常に力強い、逞しい体つきをしています。
特に下半身のボリューム感は圧倒的なものがあります。
その割には顔つきが良いせいか、全体的に崩れた感じがありません。
吽が良くまとまっていると思いました。
境内社多数 境内社
青面金剛像
「日の出祭り」の案内と
例祭の様子はこちらからどうぞ