小山市大本(平成18年2月11日)
【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、小山環状線沿いの大本地区にあります。古墳があった所に神社は建てられています。明治32年生まれの狐さんが迎えてくれました。
初午祭は、「飾り馬」「流鏑馬」「太々神楽」が行われて、小山市の無形民俗文化財に指定されています。今年は、3月12日がお祭り日になったようです。
この神社は両毛線・思川駅の北約1.1km、豊田北小の近くに鎮座しています。
社地は前方後円墳の墳頂部分にあたり、この墳丘は、6世紀末、弥生時代に築かれた古墳で被葬者は、このあたりを切り拓いた権力者、又は、貴人か王者であろうと伝えられています。
創建は鎌倉時代の正治2年(1200)、梶原景則が小山氏(朝政・朝長)を頼ってこの地に来たときに領地を与えられ、大本、小薬、松沼の地頭となったので、泉州(大阪府)の篠田森稲荷明神を田谷の芝生の塚に篠を植えて勧請し、篠塚稲荷大明神と称したことが始まりです。
その後、梶原美作守景行は、稲荷を整えて寺社農耕を興し、大国社を墳丘後円部の墳頂部に祀りました。篠の塚山の大国社では、大国主之命、猿田彦之命の二神を祀り、結びの神、子授けの神と親しまれています。宝暦8年(1758)2月には地元の大工棟梁・小島源太郎常成により本殿が再建され、明治七年拝殿が再築されました。
又、毎年の初午には村の無病息災と豊作を祈願して「かざり馬」や「やぶさめ」の神事を行い、秋祭にも穣の秋に感謝して神話に因んだ神楽が奉納されています。
(栃木県神社庁HP参照)
篠塚初午祭」は毎年3月の第2日曜日に行われ、村の無病息災と豊作を祈願して、五色の布や布団で美しく飾り立てた神馬が地区内を練り歩き神社に参向する祭りです。この「飾り馬」の行事は小山市の無形民俗文化財に指定されています。
神馬は、子供が生まれる地元の家から奉納された艶やかな布団7枚を背に重ね、神社を出発し、馬子に引かれ、地区内を練り歩きます。
神事が終わると「飾り馬」の派手な飾りは解かれ、流鏑馬用の馬になります。3つの的に矢を放ち、その当たり具合でその年の作況を占います。1つ目が当たると早稲、2つ目が当たると中稲、3つ目が当たると晩稲がよいとされています。
また、地域の人たちによる太々神楽が奉納され、祭りに花を添えます。
(小山市美田地区 地域情報より)