神明宮

小山市南和泉(平成18年8月7日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、東野田古河線を東野田方面に向かい、道路から左に700メートル入った南和泉地区にあります。狛犬の年代は不明です。頭に穴が空いていました。享保13年の庚申塔がありました。燈籠は、宝暦9年のものです。

 鎮守の杜に守られた、如何にも村の産土神という趣の感じられる、落ち着いた良い感じの神社です。宝暦9年(1759)奉納の燈籠は、すっきりとして、この年代に作られた灯籠の特徴がよく残っています。この神社の創建などは、調べましたが分かりませんでした。庚申塔の年代からいって、少なくとも江戸時代前期には勧請されていたものと思われます。御祭神は天照皇大神です。

神社入口 末社群
境内の様子 宝暦9年(1759)奉納の燈籠
年代不明の穴あき太め狛犬。阿吽が反対位置にいます。
このタイプは普通1700年代後半に作られ、1800年代には消えてしまいますが、
ここ栃木県は年代がずれる事があるので、ここはどうだったのでしょう。
何れにしろ江戸時代のものと思われます。鬣の渦は後ろに三つ前に一つ、珍しい造りです。
尾は先が無いので良くは分かりませんが阿吽で少し異なり、
先が割れ屏風のように折りたたまれる感じに作られています。
阿吽共に頭上にある小さめの穴は、油を入れたか、蝋燭を立て、灯明の役目を果たしていたのでしょうか?
拝殿 拝殿内の様子
本殿覆い屋 享保13年(1728)建立の
青面金剛、良い造りです。