愛宕神社

小山市下生井(平成18年8月18日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、下生井小の西、田んぼの中にあります。天保6年の狛犬が迎えてくれました。四角い顔です。水盤が天保9年に奉納されました。

 この神社の御祭神は軻遇突智命ですが、創建などはわかりませんでした。愛宕神社は全国に800余社あるといわれていますが、総本山は、和気清麻呂が京都の愛宕山頂上に築いたといわれています。それが全国規模にまで発展したのは、徳川家康が建立した江戸の愛宕神社のお陰で、その周囲に武家屋敷が多かったことから、特に武士の信仰が篤く、江戸に出てきた地方諸藩の武士達は幕府に忠誠を誓う意味もあり、参勤交代の折りに、江戸の愛宕の神様のご分霊を地元に持ち帰り、地元の小高い丘にお祀りしたのだそうです。ここは見晴らしの良い田園地帯の真ん中にありそうですが、果たしてどういう経緯からここに祀られることになったのでしょうか。

神社遠景 神社入口
社号標 拝殿
天保6年(1835)生まれの狛犬ですが、とても変わっています。
四角い顔で、目が細く、石を彫るのが如何にも嫌そうに細い
前脚も角張っているし、殆どの線彫りも浅く彫られています。
阿は裏側の表面が剥離、というか大きく削られていますが、落ちて欠けてしまったのでしょうか。
(天保6年(1835)3月吉日建立)
本殿 境内社
天保9年(1838)奉納の水盤