清瀧神社

日光市清滝1-626-26(平成22年8月6日)

東経139度34分4.88秒、北緯36度44分22.1秒に鎮座。

 この神社は日光道・清滝ICのすぐ西に鎮座しています。社号標の立つ入口から二基の鳥居越に社殿の建つ境内奥まで見渡せ、手前左には清滝寺跡が綺麗に整備されており、行事広場の奥右に社務所が配されています。
 拝殿前には大正12年生まれの精悍な江戸流狛犬が居て、拝殿をぐるりと左に回り込むと照手姫の化粧池が見え、その奥のご神木を透かして清滝が流れ落ちています。さほど大きな滝ではないのですが、周囲の幽玄な景色の中に滝が流れ落ちる様子は、得もいえず様になっており、「弘法大師空海が中国大鷲山の清滝に似ていると思われた。」の伝承も頷ける気がしました。

 御祭神:大海津見神、配神:高オカミ神、八坂神、二荒山三神、稲荷神
 祭礼日:例祭・5月15日、秋祭・10月15日
 特殊神事:古式 湯立神事 5月15日
 由緒:古伝に依れば弘仁十一年(820)弘法大師空海が来晃し滝尾・寂光・生岡等と共に当社を創建した。社名は、社殿背後のお滝を含めた地形が中国大鷲山の清滝に似ているところから命名されたという。
 往時は、二荒山登拝の要路として、又、密宗修験の霊場として大いに栄えた。お滝の御神水は、古来生命保全の霊水として広く信仰されており、又社前の池は、応永十二年(1406)鎌倉官領の追討を受けた常陸国小栗城主小栗判官満重を恋慕する美女照手姫が判官の無事息災祈願の際に洗面したところから、“照手姫の化粧池”と伝えている。



社頭
参道・境内の様子 社号標
境内に立つ一の明神鳥居
境内に立つ二の明神鳥居
拝殿前にいる大正12年生まれの江戸流狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正12年(1923)8月吉日建立)
拝殿
本殿覆い屋
照手姫の化粧池
清滝とご神木
清滝 ご神木