二荒山神社中宮祠

日光市中宮祠2484(平成22年8月6日)

東経139度29分24.93秒、北緯36度44分16.46秒に鎮座。

 この神社は中禅寺湖畔に鎮座しています。いろは坂を上がり、中禅寺温泉を過ぎると東参道入口に立つ青銅製鳥居が見えます。そのまま湖畔沿いに120号線を進むと浜鳥居と社号標が建立されている南参道入口があり、石段を右奥に登っていくと八脚門が建立されています。八脚門を入ると東参道と合流し、手水舎や稲荷社を脇に見ながら唐門へと進みます。
 唐門の奥は境内で、渡り廊下で拝殿、中門、本殿と繋がれています。全ての建物が重要文化財に指定されていますが、拝殿は、間口15m、奥行き12mの単層入母屋造り、総弁柄塗りの重厚で華麗な社殿です。本殿は三間社流造り、昭和34〜37年に塗り変えられて現在は彩色が際だつ華麗な姿を見せています。普段は掖門及び透塀越しにしか見られない本殿ですが、8月の登拝祭には内陣への参拝が許されています。
 本殿の右に「二荒山上奥宮登拝口」と書かれた碑があり、狛犬に護られた登拝門が建立されています。この門が開けられるのは、毎年5月5日の開山祭から10月25日の閉山祭までの間だけです。この期間中は、社務所に申し出て、この門から男体山に登ることになります。デジカメの無かった未だ若かりし頃、私達も男体山に登山したことがあるのですが、奥宮への参拝は「もう無理でしょうね〜。」と半ばあきらめています。
 その他境内には、稲荷社、大黒殿、山霊宮、幸運の社等の境内社や七福神などが点在しており、ご神木の「イチイ」も畏敬の念を覚えさせる見事な姿で聳えていました。

120号線に立つ大鳥居
東参道入口に立つ青銅製鳥居
東参道脇にある「牛石」
中禅寺湖畔から見る社頭
120号線、中禅寺湖畔に立つ浜鳥居 社号標
中禅寺湖畔からの南参道
八脚門
参道の様子
手水舎
境内社:稲荷社
唐門前にいる昭和47年生まれの招魂社系狛犬
(昭和47年(1972)建立)
唐門
唐門の彫刻・金の鯉

重要文化財・拝殿
正面と斜め側面から
本殿透塀前にいる文政2年生まれの狛犬
阿には角があり、実に堂々とした立派な狛犬ですが、写真撮影には不向きな場所におります。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政2年(1819)建立)
重要文化財・中門と透塀。中に本殿。
掖門及び透塀越しに見える本殿
全て重要文化財に指定されています。

「二荒山上奥宮登拝口」碑 「霊峯二荒山」碑
男体山への登拝道入口に立つ鳥居 鳥居に掛かる額
登拝門入口前にいる昭和43年生まれの招魂社系狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和43年(1968)7月吉日建立)

男体山奥宮登拝口に建つ登拝門
この門が開けられるのは、毎年5月5日の開山祭から10月25日の閉山祭までの、ほぼ5か月半の間だけです。この期間中は、社務所に申し出て、この門から男体山に登ることになります。
登拝門を潜るとすぐ左に鎮座する山王社 右側にある足清め所
奥宮への石段参道入口
登拝門から奥宮までは約6km、標高差では1200m位あります。普通の人で往復7〜8時間は見た方が良いのではないでしょうか。
境内社:大黒殿
境内図には「神楽殿」とあるように、ここで巫女さんが神楽を舞っていました。入口に置かれた可愛いネズミさん達の名前は「忍耐ネズミ」「努力ネズミ」というそうです。
境内社:山霊宮
境内社:幸運の社
入口・参道・霊界ポストのような社殿
厄落としのカワラケ割り場
ご神木・イチイ
さざれ石 良縁の松
中宮祠七福神
恵美須神 毘沙門天
大黒様 辨財天
布袋尊 寿老人
福禄寿
浜鳥居付近から見た中禅寺湖