高龗(たかお)神社

日光市大室1619 (平成23年9月28日)

東経139度45分34.24秒、北緯36度43分39.72秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、今市氏家線(62号線)を氏家方面に向かい、大室信号を左折、次に右折して進んだ大室地区にあります。手水舎を過ぎて、石段を登った所に昭和15年(1940)、拝殿前には明和7年(1770)の狛犬が居りました。明和の狛犬(吽)には、小さな狛犬が寄り添っています。拝殿には、チェンソーだけで作られた狛犬が飾ってありました。本殿脇から、さらに石段を登って行くと奥之宮です。

旧郷社 高靇(たかお)神社 由緒
高靇神社は今市市大室の大山の中腹に鎮座し大山祇命・少名彦命・草野姫命を祀る。創建年月は不詳であるが、口碑によると永承六年(1051)六月、源義家が奥州下向の時(前九年の役)鬼怒川洪水の為当社付近に滞在し減水を待ったといわれ、故に永承以前の古社であるとも伝えられる。往古より正一位高靇大権現と称し大室村の鎮守として崇敬されてきたが、明治六年六月三日、近隣十四ヶ村(水無・薄井沢・森友・荊沢・山口・大沢・木和田島・大室・根室・沢又・矢野口・針貝・下小池・上小池)を代表する社として郷社に列せられる。更に明治十年七月には三十七ヶ村の郷社となる。
御祭神大山祇命は大いなる山の神霊として信仰されるとともに「農業の神」としても霊験あらたかである。少名彦命は大国主神とともに国作りに貢献した神であり人々の「病気治療や災いを祓う為の法を定めた神」で「医薬の神」である。草野姫命は大山祇命と共に自然の地形に対応した八柱の神々を生んだ神で「原野を司る神」である。
当社の社名である「高靇」は「水の神様」高靇神(たかおかみのかみ)に由来している。
境内由緒書 より

管理人の一言。
は「りゅう」と読み、「おかみ」とは異なる文字かと思っていましたが、ここでは混同されているようです。もっとも「たかお」の「お」には雄・尾・男等の文字が使用されている位ですから、どうでも良いことなのかも知れません。京都の貴船神社は御祭神を高(おかみ)神、闇神としております。ここは高靇大権現と称していたのが明治政府に嫌われたのでしょうか。御祭神を大山祇命・少名彦命・草野姫命としています。

参道入口。社号標は「高龗神社」

参道。幟は「高靇神社」と書かれています。

参道と狛犬

参道途中の岡崎型狛犬
(昭和15年(1940)建立)

拝殿

拝殿前、何やら楽しそうな狛犬。拡大写真はこちら。
(明和7年(1770)建立)

吽の足下にうずくまる一体だけの狛犬。

「高龗神社」の神額

チェンソーだけで作った狛犬

拝殿内部

拝殿横

本殿覆屋

本殿

御神木


奥宮


神社の近くには、全国でも数少ないと云われる、杉線香の粉をひく水車小屋があって、昔懐かしい景色でした。