向田(むかだ)神社

那須郡那珂川町北向田(平成18年2月20日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、国道293号線沿い「道の駅ばとう」の隣にあります。大正5年の狛犬が迎えてくれます。拝殿には、鉄板の鳥居が奉納(多分)されていました。本殿前に年代不明の狛犬が居ります。両方の台座に文字が見えます。「向田」と書いてあるのは読めましたが、それ以外、私には無理でした。境内の稲荷神社には、小さな狐さんがいます。とても元気そうでした。
 御神木のケヤキは、とちぎ名木百選に選定されています。

 インターネットで向田神社を検索すると、樹齢・約600年の北向田のケヤキばかり紹介されて、神社そのものの案内は全然ヒットしてきません。ということで、この神社の創建・由緒はわかりませんでした。
 しかし、この地域にはかなり古い時代から狛犬を奉納する習慣があったのでしょうか。大内の戸隠神社にもここと同じようなはじめタイプの狛犬が居ますね。

神社入り口 拝殿
顔も身体もこんなに四角い狛犬は他にはそうそう居ません。
普通狛犬は横に長い物ですが、この子達は随分縦長で、まるで四角柱のようです。

(大正5年11月3日建立)
拝殿にかかった鉄板の奉納鳥居 本殿
本殿前のはじめ狛犬。一方の狛犬の台座に、向田 古田宗右衛門(と読めるように思います)とあります。
どんな人だったのでしょう。後ろ足が蛙のように長く、寸胴でワンコのような素朴な子達です。
鬣も尻尾も殆ど線書きのような感じですが、阿吽で変えるなど工夫の跡が感じられます。
境内社
境内社、稲荷神社
稲荷神社の飛び狐さん。優雅なフライトですね〜。
推定樹齢・約600年の北向田のケヤキ