大前神社

真岡市東郷 (平成21年4月19日)

東経140度1分46.25秒、北緯36度26分46.19秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
真岡烏山線(61号線)を烏山方面に向かい、五行川の手前、左側です。拝殿の前に狛犬が居りますが、年代は読み取れませんでした。本殿、拝殿、両部鳥居、銅燈籠などが県指定有形文化財です。大きな恵比寿様の像には驚かされます。

大前(おおさき)神社は1500年有余の歴史を誇る延喜式内の名社です。ご祭神は福の神様のだいこく様えびす様で、開運招福の願いを叶えてくれる神様です。
欝蒼とおいしげる杜には、安土桃山時代末期に造られた、 極彩色の彫刻豊かな御本殿がそびえたち、名工藤田孫平治や島村円哲工人達の足跡が偲ばれます。
大前神社の長い歴史を紐解くと、武将平将門も戦の勝利を祈願し、太平記に見える坂東荒武者・紀清両党の芳賀氏が崇拝し、天正16年には、平家物語(大前神社本)を神前に奉納されました。そして、二宮尊徳大人も当社のみそぎ所に籠もり大前堰を改修し、茨城県にもおよぶ大事業を完成されましたことは有名です。
大前神社公式サイトより。

大前神社の由緒は神護景雲年間(767〜769)に再建されたと云われ、延喜式撰上の由緒ある神社である。現在の社殿は文禄2年(1593)の再建といわれる。その後、数回修理が行われ、中でも宝永の大修理で現存の彫刻類が出現した。藤田孫平治棟梁の下、島村円哲らの名工による。本殿は三間社で向拝がついており、随所に唐獅子・龍・象・きりん等の霊獣彫刻が施されている。特に琴高仙人を始め神仙思想の彫刻が12ケ所あり、全国一の仙人絵彫刻がある。御殿全体に彩色塗装が多く施され、その様式も和洋と唐様の折衷式で江戸時代初期の特徴がよくあらわれている。
境内由緒書より。

神社入り口と社号標

参道

境内入り口に立つ両部鳥居。享和2年(1802)建立。現存する江戸時代の鳥居では県下最古。

境内

拝殿前、年代不明の狛犬。

拝殿

拝殿向拝下の彫刻

本殿

確かに巨大な恵比寿様です。

こちらのえびす様は、鯛ではなく金色の鯉(2m)を持っている。大前神社と鯉の関係は深く、古くはお酒を鯉に飲ませて、すぐ側を流れる五行川に放流する慣わしがあり、今でも5月5日には鯉の放流が行われる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

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