尾出山神社

鹿沼市上永野(平成17年12月27日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、上永野下元線を進み、左手にあります。天保5年の狛犬さんは、お手をしているような姿をしていました。石段を登りきった所には、御神木が2本あり、昔の雰囲気を残している神社だと思いました。地元の人達が奉納した俳句の額もあります。

 この神社は鹿沼市の西端を通る199号線・上永野下元線の山口と滝の原バス停の中間西側に鎮座しています。同名の神社がここから更に奥の落合にもあります。古にはこれらの神社はいずれも尾出山をご神体とする山岳信仰の社で、尾出山は日光開山の祖である勝道上人が修行を行った山として知られており、今でも里人はこの山を奥宮として敬っているようです。
 現在では御祭神は大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命となっていて、近隣では9月から10月にかけて関白流の流れをくむ賀蘇山神社、尾出山神社、久野小松神社の獅子舞が例祭に奉納されており、ここ尾出山神社では10月10日に大祭が執り行われています。

神社入り口 くぐり舞屋
天保5年(1834)生まれの尾立狛犬。
阿は宝珠の跡か窪みを埋めたのか頭上に跡があります。吽は角付きです。
今まで沢山の狛犬を見てきましたが、ここまで目つきの悪いのはそうそう居ませんでした。
所謂「ガンを付ける」という感じでしょうか?個性的ではあります…。
またこの「お手」をしているような手つきは何なんでしょう?
夫には趣味が悪いと云われますが、でも私はこういった変わった子が好きです。
(天保5年(1834)建立)
社殿全景 拝殿
本殿覆い屋 本殿
地元の人達が奉納した俳句の額。
優雅な趣味で、私も時間が出来たら何かをしたいと思いますが、文才がないので俳句は無理かも…。
熊さん苦心の力作、御神木の合成写真
なかなかの出来映えと私は思いますが、いかが?
神楽殿