熊野神社

鹿沼市富岡(平成18年9月10日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、国道121号線を北上して、左に少し入った富岡地区にあります。天保9年の狛犬が迎えてくれます。鳥居は、元禄16年でした。宝永6年の燈籠は、傷みも無く残っています。
 帰ってきてから気がついたのですが、昨年の7月9日、グーグー通信さんが行った時には、鳥居の前にも狛犬が居ましたが、これが消失していました。

 熊野神社社務所再建記念碑には「和歌山県の熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社からなる「熊野三山」を勧請したものです。創建年代は確認出来ませんが、社頭には杉のご神木の切り株(推定樹齢約500年)があったので、古来から地域の人たちの信仰があったことが伺われます。」
 年譜には「当社は武子・富岡両村の総鎮守で、天正18年(1590)の太閤検地に「宮わき」の地名があり、江戸時代初頭には鳥居の奉納や、社殿の再建、御供田の寄進などの記録があります。天保7年(1836)には棟梁高田仲右衛門により、素晴らしい彫刻の施された現社殿が竣工されました。」とあります。
 熊さんが気が付かれた鳥居前の「はじめタイプの狛犬」、確かに2005年まではいたようですね〜。古い写真には載っていました。現在の写真には台座だけ残されていますね、いったい何処へ行ってしまったのでしょう。可愛い子だったのに…、ここでも紹介出来ないのが残念です。

【狛犬情報:グーグーさんより】
 唐突ですが、HPに「栃木県鹿沼市富岡の熊野神社」で、はじめ狛犬が消失していた件を読んで、とてもショックでした。実は今年の5月1日にも出かけて行って写真を取り直してきたので2006年の5月1日までは間違いなく有りました。一体どうしたのでしょうねぇ・・まさか盗まれてしまったのではないでしょうね? とても気に入っていた狛犬なのでガッカリです。
 そのような訳で今年の5月まではありましたという報告でした。

神社入口と
元禄16年(1703)建立の明神鳥居
拝殿兼本殿覆い屋
社殿前の天保9年(1838)生まれ、縦置きの狛犬。
阿は角付き、吽は宝珠が乗っています。
小柄ですが額の秀でた精悍な顔をし、身体の瘤や鬣の彫りが深くて良く残っています。
阿吽とも外側に張りだした肩が随分強調されています。
(天保9年(1838)建立)
本殿正面 石碑、灯籠、末社など
本殿挙鼻の生き生きとした龍と木鼻の狛犬。素晴らしい彫刻です。
宝永6年(1709)建立の燈籠
シンプルですが、すっきりとした安定感のある灯籠です。
社史と狛犬の拡大写真はこちらで