喜久沢神社

鹿沼市見野(平成18年9月10日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、板荷玉田線を北上、右に少し入った見野地区にあります。狛犬さんは居ませんでした。境内のツクバネガシは、とちぎ名木百選に選定されています。以前は、大きく枝を広げていましたが、台風で三分の二を失ってしまい、現在は寂しい姿です。

 南北朝時代(1336〜1392)に南朝の忠臣・藤原藤房卿は僧形となり、鹿沼の喜久沢の地に草庵を結びかくれ住み、この地で亡くなりました。明和4年(1767)に藤房卿が住んでいたといわれる近くで山崩れがあり、そのとき藤房卿のものだと思われる鏡や観音銅塔、古銭などが見つかりました。そこでここを藤原藤房卿の隠棲の地とし、弘化4年(1847)に村人達が藤房卿を御祭神として、山くずれのあったところを平にして社を建てました。明治5年に土地の名をとって喜久沢神社と改称しました。

社号標「県社 喜久沢神社」
「萬里小路中納言藤原藤房卿遺跡」
神社入口
拝殿 本殿覆い屋
県指定天然記念物
推定樹齢600年のツクバネガシ
台風の被害でこんな姿になってしまったとか…。
自然災害とはいえ、惜しいことをしました。
珍しい造りの仏塔?境内社?