賀蘇山神社

鹿沼市入粟野(平成17年9月16日)

【狛見倶楽部 栃木県佐野支部 クマちゃん通信員より】
栃木県上都賀郡粟野町入粟野の賀蘇山神社に行ってきました。皇紀2600年制作の狛犬さんがお出迎え。この年は国を挙げてのお祝いをしたのでしょうから、狛犬の奉納等も多かったのではないでしょうか。私の目的は、巨木の切株でした。樹齢1800年というのは、さすがに凄かったです。

由緒によると、日本三代実録(六国史)元慶2年(878年)従五位下の神階を賜った国史現在社で、境内には樹齢1800年余の杉の切株が在り、国内でも比類なき巨木でした。現在は、尾鑿山山頂の奥宮の位置する峻厳な雄姿を象った御神威「黒だるま」の社として、家内安全、交通安全、産業・商売繁昌、医薬長寿を祈願する人々から篤く信仰されています。古くより、尾鑿山(おざくさん)と呼ばれ、親しまれています。(賀蘇山神社HPより)

神社入り口

社殿

(皇紀2600年(昭和15年)建立)

もうすぐ大東亜戦争突入の年に国威昂揚の為、盛んに造られた狛犬の内の一対です。阿は玉取、吽は子取りのしょうわ狛犬。

樹齢1800年の大杉の切り株

(平成18年3月12日追記)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 遥拝殿への再訪のお便りを戴きました。

 賀蘇山神社(鹿沼市入粟野)に行ってきました。以前、紹介した神社です。前回、社務所のある場所や遥拝殿に寄らなかったので、見たかったのです。がっしりとした狛犬さんが居ました。いつ頃のものかと台座を見ましたが、読めなかったです。遥拝殿は、龍の彫刻がいっぱいでした。

(文化2年(1805)8月建立)

遥拝殿入口

二階建てのとても大きく立派な祈祷殿です。「昔は講の方達が泊まり込みで参拝にいらしたときに利用していました。」と熊さんが神社の方からお聞きしてきました。

         落ち着きのある境内の様子。
この左手の祈祷殿の更に奥に、遥拝殿が鎮座しています。

文化2年(1805)生まれのがっしりとした狛犬。顔の周り中短い柔らかな髭に覆われ、鬣は頭の後ろで括られたように大きく渦を巻いています。立派な体格で若々しく見えます。尾が太く立ち、網目模様が複雑に絡み合っています。

尾鑿山の文字の入った額

祈祷殿内の様子。
太々御神楽の額が掛かっています。

 60年の工期を要し元禄14年(1701)に完成した遥拝殿。総欅造りで精巧荘厳な彫刻が施され、また、なだらかな曲線を描いた屋根を持つこの遥拝殿は、周囲の環境と見事な調和を見せています。
 日光東照宮を造営した日本屈指の棟梁達が、精魂込めて造り上げた、神社建築の最高傑作の一つではないでしょうか。

遥拝殿遠景

向拝

木鼻の狛犬と龍

頭貫