鹿沼市上久我3440(平成18年10月19日)
【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、石裂上日向線の終点付近にあります。まず社務所や遥拝所のある所に到着です。昭和55年の狛犬が居りました。ここから少し進んだ所に神社(下の宮)があります。境内の杉3本は市指定の天然記念物です。昔の雰囲気をよく残している神社だと思いました。拝殿脇にある登拝門をくぐってさらに進むと、中の宮、奥の宮があります。中の宮へ行く途中に、御神木で、とちぎ名木百選「千本桂」があります。是非見たかったのですが、今の時期、熊に遭遇すると恐いので諦めました。
この社は、鹿沼市上久我石裂山北東山麓に鎮座しています。同じく石裂山を御神体山として、山を挟んで反対側の入粟野にも、熊さんご紹介の賀蘇山神社が鎮座しています。
神護景雲元年(767)に勝道上人が開山したといわれている由緒ある古社で、磐裂命、根裂命、武甕槌男命の三柱の神を祀り、五穀守護、武勇の神として知られています。三代実録には、陽成天皇元慶2年(878)下野玉加蘇山神に従五位以下の位階を賜わると記載があります。室町時代にはこの地は久我家により治められ、この社もおおいに崇敬されていました。江戸時代初頭の承応年間(1644〜1654)
には一品公親王宮日光入山の折、社殿の彫刻を成し、これ以来世襲の神官を置く事になりました。明治10年には近郷21ヶ村の郷社に列せられ、大正4年県社に昇格、広大な境内には、末社21社が祀られています。