八雲神社

芳賀郡芳賀町稲毛田(平成18年4月9日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、真岡烏山線沿いの稲毛田地区にあります。狛犬は2対、手前から大正13年、昭和9年です。親の足(手)を噛んでいる子獅子は、初めて見たような気がします。

 この神社には、下記の写真による案内の他にもう一枚案内板があり、其処には
 大同二年、皇紀一四六七年、下野助乙貫朝則が高尾神社の分霊を勧請し創立する。
 永承六年(一〇五一年)、財部頼重が本社を改造、高倉天皇の治承四年(一一八〇年)、那復権守資隆の領地になったとき、本社を崇敬して社領五十石を寄進した。のち、大田原備前守晴清の所領となり、慶長十年(一六〇五年)六月二十六日失火し本社が鳥有に帰す。大田原市が社殿を再建し現在に至っている。
 明治六年(一八七三年)郷社となり、明治四十五年(一九一二年)幣帛供進の御社に指定された。
 神社の南西二百米に琴平神社があり、文治五年(一一八九年)城主稲毛田重正の奉社と伝えられ、現在私有地で個人の氏神になっているが、七月二十九日例祭の注連降ろし、この社よりはじまる。南東五百米に清水があり、神泉として八月二日の例祭の御輿の清掃はこの清水で行なわれる。樹齢三百年御神木のケヤキとエノキがある。(町指定天然記念物)
 御祭神 素盞鳴命
 御神徳 厄除け・交通安全 
とありました。

神社入り口 拝殿と神楽殿
大正13年生まれの江戸タイプの狛犬。堂々と落ち着きのある良い狛犬です。
(大正13年建立)
昭和9年生まれ、阿は子取り、吽は玉取の狛犬。
厳つい顔で、子狛に黙って手を囓らせている肝っ玉の太い親狛です。

(昭和9年建立)



悪戯子狛が親にじゃれて
前脚を囓っているのが面白く、
親の平然とした態度には感服!!
拝殿の木鼻。狛犬と象。 本殿覆い屋
本殿の流造の屋根。 本殿前方の彫刻も素晴らしいようです。
末社三社