八坂神社

足利市島田町984(平成18年12月18日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、佐野太田線を太田方面に向かい、左に少し入った島田地区にあります。お正月が近づいてきたので、茅の輪が用意されていました。入り口に頭だけの狛犬です。次が昭和15年の勇ましい狛犬です。拝殿には金色の狛犬が居ります。

 御祭神:須佐之男命
 例祭日:1月1日・歳旦祭、2月節分・追儺祭、7月海の日・例祭(夏祭)、12月30日・大祓式 、毎月1日・月次祭
 由緒:渡良瀬川が現在より南、矢場川流域を流れていた頃、渡良瀬川の氾濫の度に、決まって「関口」と呼ばれる場所に流れ着く小さなお宮があった。島田の郷の人々は、その都度上流の鎮座地と思われる場所にお返し奉斎していた。
 またも流れ着いたとき ”この神様は、ここが気に入って流れ着くのだろうから、もうお返しせずに、ここにお祀りしよう。” と言うことになった。こうして、八坂神社(当時は、「牛頭天王」と奉称した。)が祀られる。ときは、平安時代・朱雀天皇の御代、天慶2年(939)11月10日と言い伝えられる。
 当神社は、厄除け・病退散に御利益があるとして、尊崇されている。昭和の初期から行われるようになった節分の「追儺祭」は、多数の参拝者で賑わう。
(境内案内板参照)

茅の輪が用意された神社入口
何とも不思議な狛犬?です。
獅子頭でもあるまいに、頭だけの狛犬等というものは初めての経験です。
地震か何かの居りに、倒壊した狛犬の頭部だけを、捨てずに保存してくださっているのでしょうか?
 …としたら、とても粋で良心的な神社・氏子さん達ですね。
阿は溌剌としていますし、吽は特に優雅で気品に満ちた顔つきをしています。
鈴しょうわ狛犬
(昭和15年建立)
拝殿 拝殿の社額
拝殿内の金色の狛犬
どんな些細な音も聞き逃すまいと大きな耳を横にピンと立て、小首を傾げて入口を見つめています。
顎髭も鬣も短めで、均整がとれた体つきですが、背骨がゴツゴツと浮き出ています。
本殿 神楽殿